こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
お風呂は水回りだから比較的に手抜き工事が少ないし安心と皆さんは思いますか?
今回、エコキュート設置をしてくれて方の家に挨拶に行った際、お風呂の側面にある蓋(エプロン)を開けると、不良工事・手抜き工事の跡がありました。
あまりにもお客さんが可哀想でこのような被害を少しでも減らすために、今回の記事を書く決意。

発覚当初、お風呂の給水や排水の栓は問題なかったのですが、違和感を感じたので床下に潜って状態を確認してよいかお客さんに聞いたところ、お風呂のユニットを支える柄の部分が束石では無く、ブロック塀であり、そのブロック塀を半分に割って使用していたことがわかりました。
あまりの杜撰な手抜き工事に言葉をかけれなかったため、お客さんに写真を見せると悲しんでいるようでせっかく新しい給湯器になるのに辛そうな様子でしたね。
今回起きた手抜き工事のケースはメジャーなお風呂(在来とユニットバス)のうち、ユニットバスで起こった手抜き工事でした。
ちなみにユニットバスとは、その名前の通り組み立てることで使用することができるので、工事手順としては下記の通り
- 解体をしてユニットバスを設置するためのスペースを作る
- 設備の仕込み 電気・給水・ダクト関連、排水栓の設置、壁が腐食している場合は壁の補強、土間調整、土間コンクリート打ち
- ユニットバスを組み立てるメーカー施工の方と打ち合わせして、次の日にユニットバスをメーカーが組み立てる
- 仕込んだ設備を繋ぎに行く
- クロス・床の補修がある場合は行う
このような工事過程があり、最短でも3日必要で5日見ていると十分のお風呂のリフォームの工期がとれます!
今回はお風呂のリフォームの手抜き工事がどうして起こるのか?
具体的に今回はお話しましょう。
浴室リフォーム工事に多い手抜き工事とは
浴室のリフォームは毎日のように家族が使うところで、水回りのリフォームの中でも大切な部分でリフォームの費用も高いことで認識されています。
しかし、お風呂は毎日入りますがユニットを一度組み立ててしまうと、お風呂の下の配管の様子やダクト関連などは点検口見るお客さんは少ないし、エプロンの開け方なんて分からない、見ても何が手抜き工事が分からないといったことが多い。
実際に現場を経験している身として大切なのは、上物(化粧面)いわゆる商品も見える部分さえ綺麗であれば一般のお客さんは分からないし、本当に大切なのは下地だったり設備の細かな配置であったりするんですよね。
そのため、設置して何年も経ってから検査やメンテナンスをされた時に不良工事が発見され、経年劣化というニュアンスでどうしようもない場合で逃げられます。
そりゃそうですよね、検査した人が工事したのでは無いんで、まさか不良工事しているなんて思わないでしょうしw
ということで、現場を経験した際に職人さんに教えてもらったよくある浴室リフォーム工事の手抜き工事の例を紹介しましょう!
解体の時に余分に壊してしまう

お風呂リフォーム工事といえば、この既存の浴室解体から始める。
浴室解体には、在来のお風呂(タイル)とユニットバスの解体の2種類があり、在来のお風呂からユニットバスに解体する場合は、ユニットバスの幅・高さを取るために有効寸法分の解体が必要で、誰でもできるといったわけではなく、解体してはいけない箇所から補強する場所まである。
ユニットバスからユニットバスへ変更する場合は基本的に同じ寸法のお風呂なので、非常に工事は簡単になるケースは多いです。
しかし、経験の浅い職人が出入り口の余計な部分まで解体してしまったため、出入り口を作るのに大工を呼ぶハメになるというケースもあり、職人と呼んでいいものか?と思う時がありますねw
また、壁がボロボロといった場合もあるので、木材等を傷つけないように行うのですが、ユニットバスを設置すれば分からないだろ、という理由で補修をしない職人もいるので注意です。
※解体の時に発覚するのが、既存のユニットの下の土間コンクリートが丁寧に打設されていない、ユニットを支える石が安物のコーナンで売っているようなブロック塀だったりする場合があります。
ユニットバスの適当なコンクリート打設(土間打ち)

基本的にユニットバスからユニットバスへリフォーム工事する場合は土間のコンクリート打設は無く、既存の土間を使用し、コンクリートに関係のあるとしても土間の勾配や高さの調整といったところですね。
しかし、在来のお風呂(タイル)である場合は全て壁を落としてから、上記の写真のように土間打ちをする必要があるためゴミ処分費が高く、解体費用や時間がかかるケースが多い。
また、このコンクリートを攪拌機で作る時も水の量や混ぜる量にはセンスが問われ、硬すぎても柔らかすぎてもコンクリートを打設する際に難しくなります。
同時に壁のクラックが目立つ場合は補修を行います。
しかし、この作業は簡易にすることで後期が短くなるため手を抜くような職人もいます。
このような手抜き工事をされると、のちにお風呂をリフォームしたときに自分の首を絞めることになりますよね。
天井裏の換気扇をつける部分のダクトに穴が開いている

上記の写真は綺麗なダクトですが、浴室乾燥機や換気扇には写真のようにユニットバスの天井点検口から覗くとダクト(空気を入れ替える)があります。
しかし、このダクトをそのまま使えるものも使う場合以外にも安物や他の家であったようなものを使って、工程を省略するといった手抜き工事があります。
古すぎるダクトを再利用した場合などにはよく見ると、ダクトに穴が開いており換気の出来ていない原因につながったりする可能性も大いに高いといっても過言では無いでしょう。
また、場所によってはダクトというのは湿気が回らないように保温剤が必要場合があります。
業務用のエアコンなどもそうですが、温度差が大きくなる設備は特に注意です。
メーカーとのユニット組み立て打ち合わせ不足・失敗
最初の現調の時点で職人とメーカーが打ち合わせし、職人は図面通りに解体の範囲を決めて設備を仕込んでいくのですが、現調をしていても図面が間違っていたり解体してみると、最悪なケースがあります。
一概には図面があって、職人とメーカーに任せれば安心ということはありません。
実際に職人とメーカーの打ち合わせを全て丸投げしたため、お客さんの思っていた場所と違う場所に照明がついたり、色が違う場合などはよくあり、リフォーム工事はお客さんと営業、現場の職人の準備と意思疎通がとても重要なのです。
お風呂のリフォームで何故手抜き工事が起こるのか?
お風呂のリフォームは手抜き工事されても気づくことが難しいといったこともあるでしょうが、僕が考える手抜き工事の最大の理由は工事業者の安売り合戦によって起きる工事の請負金額が少なすぎるため、手抜き工事をせざるを得ないといった状態が大きな原因だと僕は考えています。
読者の皆様が気を悪くされるかもしれないので、先に謝っておきますが営業はお客さんを次の分類で分けます。
- 安い金額しか見ていない金額のお客さん
- 工事内容などの中身を重視するお客さん
- 人として信頼して任してくれるお客さん
このように営業は分類しているため、安い金額しか見ていないお客さんにはいかにこの工事が安いか?といったことを見せるようにして、工事を行います。
営業会社などは利益を残すために、職人や工務店への請負金額の減少を常に考えていますが、資材の高騰と職人の減少によりそれは叶いにくいといったのがリフォーム業界の元請けと下請けの現状です。
その結果、下請けへの見積もり金額が安い場合、工事の工期の短縮、安価な材料の利用を行い、結果的に本末転倒になっているケースが多い!とリフォームの現場と営業を経験して感じたことです。
リフォームするべきお風呂の特徴
リフォームするべきお風呂の特徴を次にまとめました。
- 目安は使用して15年から20年以上がお風呂のリフォームの交換時期
- 浴室の壁にクラックが入っている
- 浴室の目地コーキングなどがとれている
- 浴室の扉の排水溝の詰まりが無くならない
- ユニットバスにひび割れがある
- 天井裏や周囲が腐ってきている
- ユニットを受ける板にヒビがある
- 浴室換気扇が壊れて使えない※換気扇だけでもOK
- 水漏れをしている
- タイルが冷たくお風呂が冷える
- 脱衣所との段差が大きい
- 家族に高齢者がいる
- 沸きましが多く光熱費が高い
どうでしょうか?皆さんのお風呂は上記に当てはまりましたか?
ちなみにユニットバスは浴室全体が断熱されているため、暖かいので冬にはヒートショック現象の対策になるのでユニットバスはおすすめですよ!
また、昔の浴槽に比べてお風呂が冷える速度が遅いという意味で何倍も違うので、お風呂が冷めにくく光熱費の削減にもなります!
オススメの人気お風呂メーカー3選
浴室リフォームにはたくさんのメーカーがあり、今回はお客さんがよく選んでいたお風呂のメーカーを紹介します。
最初に日本で人気のお風呂のメーカには、LIXIL・TOTO・Takara standardがあり、価格、見た目、機能で分類すると僕の感覚ではこのような感じでそれぞれ良さがあります。
- 価格 コスパの良さ LIXIL>TOTO>Takara standard
- 見た目 Takara standard>TOTO・LIXIL
- 機能 Takara standard・TOTO>LIXIL
- 使ってみた評判 TOTO>Takara standard>LIXIL
あくまでも個人差はありますが、僕はお金をもらっているわけではないので安心してくださいw
では具体的に人気のお風呂メーカーを3つ紹介させていただきます。
鉄板のお風呂 LIXIL ユニットバス
LIXILのユニットバス
今、日本で人気がかなり高まっているお風呂といえば、LIXILのユニットバスではないかな?と感じます。
工事業者から実際に設置して感じるのはお客さんにとってコスパがとても良いこと!
また、昨日も最低限の良いものを使っているので、正直他のメーカー簡単には負けないかな?といった印象です。
お風呂に種類が3つあります。
- スパージュ
- リデア(旧アライズ)
- リノビオV
基本的に費用面を多くかけず、綺麗にしたいという方にはリデアを推奨します。
本当に真ん中のランクといった感じで、綺麗で使いやすいといった印象です。
水回りの王様 TOTO ユニットバス
TOTO
水回りといえばTOTOというほどのお風呂というよりは水回りの住宅設備が有名なメーカー。
お風呂には、種類が下記の通り2つあります。
- シンラ 高級志向
- サザナ 基本性能
といった感じのクラス分けをしており、一軒家の多くの人はサザナを選択します。
また、TOTOのユニットバスですごいところは1116サイズのお風呂もユニットバスを設置できるということ。
w 1100×h 1600といった寸法でも有効寸法があるため、家のスペースが狭いお家や在来の特殊なお家でもユニットバスを工事しやすくなるのがTOTOの特徴です。
家のサイズにぴったり合わせる Takara standard ユニットバス
Takara-standard
高級感溢れるユニットバスを設置しているタカラスタンダードを見て、素直に感じた第一印象は綺麗!そして、家のお風呂を少しでも幅を広げれるように設置する特殊なは2.5cm刻みであれば、サイズオーダーができるといったこともこのお風呂の特徴!
タカラスタンダードのホーローは割れないホーロー謳っており、実際に見てみるとこんな綺麗なのか!というほど美しい。
そんなタカラスタンダードのお風呂の種類は多めで、上から金額高です。
- プレデンシア 鋳物ホーロー浴槽
- レラージュ キープクリーン浴槽
- エメロード ステンレス浴槽
- ミーナ
- マンションリフォーム専用 伸びの浴槽
- バランス釜からのリフォーム専用 広ろ美ろ浴室
かなり種類は多めでが、その分材質がよかったりするのがタカラスタンダードのお風呂といったところでしょうか。
結論
基本的にお風呂のリフォームはきっかけが無いリフォームをしませんが、実際にしてみると昔と比べて様々な機能があるのでリフォームしてよかったという声が多いんですよね!
そのため、悪いところがあって水漏れをしてからリフォームをすると余計なお金がかかってしまうので、個人的には早めにリフォームを考えるべきじゃ無いかな?と業界の人間として思います。
業者が一番喜ぶのはお風呂や洗面台が水漏れして、大変なことになってから呼んでもらうことです
※見積もり金額が上がるから
リフォーム39の記事を読んでいただきありがとうございました。
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リフォーム39運営責任者 土井健史