【施工事例】30坪のビルトインガレージの間取りの広さと費用について

施工事例30坪のビルトインガレージの間取り

こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
大阪市都島区でリフォームリノベ専門店と土地建物買取再生の事業を行っています。
最近よく相談に多いのが、30坪くらいのお家に住んでいて、目の前の庭を壊して使わなくなったリビングスペースや玄関の一部をリフォームして、ビルトインガレージにしたいというお客さんが増えています。

実際に工事をしてよくわかるのが、住んでいる人たちが部屋をもてあましているケースがあり、特に一階部分の部屋は使わないので有効活用したい、ガレージにしたいという意見がたくさんあります。

今回は、土地または建物が30坪前後のお家に住んでいる方が使わなくなった部屋のスペースを有効活用して、ビルトインガレージにするために参考になるような記事を作成したので、将来的に家の中にガレージを考えている方は参考になる記事になります。

目次

使わなくなったスペースをビルトインガレージにする

長年、住んでいると子供達が家を出て行った、家庭の事情があって家のスペースが広くなった。
そもそも家が広すぎるという理由で、リフォームをして部屋の間取りを減らして、家のスペースを大きくするような工事が実際にたくさんあります。

その中で最近増えているのが、使わなくなったスペースや部屋をビルトインガレージにしたいという相談が急増中です。
当社は大阪の会社なので、その近辺の関西圏含め相談の多い広さが20坪から30坪。

つまり(60㎡から100㎡)のお家の方から相談が多いのですが、20坪以下のお家の方でも、1階を全てビルトインガレージにされる方もいるため、お家の広さでビルトインガレージができるか?できないかが決まるものではありません。

では実際にどれくらいのスペースとどれくらいの人数が住めるのでしょうか?

ビルトインガレージに必要な車1台のスペースと高さは?

普通乗用車一台分の駐車場の広さは、幅2.5m×長さ 6.0m、約4.5坪分の土地面積が国土交通省の指針の最低限、車一台に必要な駐車場スペースとされています。

しかし、運転席側と助手席側に、ある程度ドアを開けられて人が通れるスペースを取るためには、幅2.5m+1.2m必要と考えられるので、幅は最低でも3.5mほしいものです。

表-2.4.1 駐車ますの大きさ.車種ごとに必要な坪数と平米数

対象車両長さ坪数平米数/㎡
軽自動車3.6m2m約2.17坪7.2㎡
小型乗用車5m2.3m約3.47坪11.5㎡
普通乗用車6m2.5m約4.53坪15㎡
小型貨物車7.7m3m約6.98坪23.1㎡
大型貨物車・バス13m3.3m約12.9坪42.9㎡
国土交通省指針の資料から

上記でわかるように最低でもビルトインガレージには、15㎡前後必要なので、この幅を取れるような設計とデザインを作る必要があります。
ちなみにですが、上記の15㎡は6m×2.5=15㎡なので、3m×5m=15㎡で計算し、奥行きがガレージには収まらないが、シャッターを無しで計算する方法ももちろんあります。

しかし、この条件で計算するのではなくあくまでも扉が開いた場合の寸法も計算する必要があります。
その場合は、片面+0.6mで計算するため、18㎡近く土地を使う必要があるため、最低でも5坪はガレージに必要だと割り切るべきです。

表-2.4.2 天井の有効高さ

設 計 対 象 車 両 車路車室
軽 自 動 車 2.3 2.1
小型乗用車2.3 2.1
普通乗用車2.4 2.2
小 型 貨 物 車 3.7 3.5
大型貨物車およびバス 4.1 3.9
国土交通省指針の資料から

一般的な駐車場で使用するのであれば、ビルトインガレージにしても最低でも2.4m、趣味で何か車のルーフキャリアに載せることを想定するのであれば、最低でも2.6mほしいものです。

ちなみにですが、ビルトインガレージにする場合、既存の天井高が基本的に室内は2.4mが多いのですが、家の床を解体する場合は基本的にその高さの分で2.6mの高さを確保できるケースがほとんどです。

30坪の建物にビルトインガレージを作ると、何人の家族が住める家なのか?

上記で出した、計算方法方最低平米数18㎡で計算した場合と約30坪で計算した居住スペースは次の通りです。

  • 20坪 約66㎡-18㎡=48㎡  2人から4人
  • 30坪 役100㎡-18㎡=82㎡  4人から6人

20坪では正直、なんとか4人住めるというスペースなので快適な広さか?と言われると正直4人では狭いかな?と感じるかもしれません。
3人ではビルトインガレージを作っても家の環境や荷物次第では問題がないかもしれませんね。

次に30坪の建物には20坪とは違い、問題なく家族が住める居住スペースを作ることができると言われており、子供結婚や家庭の事情で部屋のスペースが広くなった場合には問題なくガレージを作る広さになっています。

お家の大きさが全てとは言いませんが、最低限のお家の広さがあってそのお家と住む家族の人数が果たして合っているのか?という点も間取りを見ながら判断するべきです。

もし、ガレージを作ったけども住んでいる人が住めなくなったという場合は間取りを変更した意味が果たして合ったのか?ということにもなるので、間取りの変更や駐車場(インナーガレージ)を作るのは設計から施工までできるような会社に親身に相談に乗ってもらってください。

2階を居住スペースとする間取り設定なら20坪以下の建物でも作れる

基本的に20坪以下でも一回部分を全てビルトインガレージの車庫にするのであれば、ビルトインガレージを作ることができますが、この際に既存の水回り関係が一階に設置されていると費用が高くなるケースや、耐震補強工事が必要になるケースもあります。

また、2階部分に行く階段のスペースを考える必要が生まれたり、家の間取り自体が狭くなるので家族の居住空間の問題もあるため、基本的にはプロが見て判断するべき建築方法になります。

余談ですが、インナーガレージで有名なRAISE BOXはご存知でしょうか?
あの間取りは基本的に上の部屋部分を1ルームに設定しているため、法人のお客さんや賃貸として貸す目的として需要が高いため、借りている人が多く満室もよく見かけます。

内装のデザイン、間取りをよく考えており、RAISEのビルトインガレージは素晴らしいもので、アパートや賃貸経営をされている方もビルトインガレージを一度考えてもいいのではないかな?と個人的に思いました。

LDKのキッチンとリビングをどうするか

ビルトインガレージを作る際に真っ先に減築する候補として考えられる解体箇所は、使っていない部屋ですが、家の間取りによっては室内を部分的に解体する必要性があります。

  • 間取り的に前面に水回りの設備が集中している
  • リビングスペースがかなり広い
  • 使っていない部屋が前面道路側でなく奥にあるケース
  • 階段が前面道路側にあるケース

これらのケースの場合は部屋の内装を合わせて工事する必要があるので、費用増加の要因となります。
しかし、ビルトインガレージを繰り返し行っている当社から言わせてもらうと、基本的にお金をかければできない内装はないということです。

そのため、決してどのようなケースでもこの間取りではビルトインガレージを作ることができない
家の形的に作ることができないと思い込まずにプロに相談してください。

正直自分で判断するのは、医者に行かずに自分で自分の体を診断しているようなものですからw

シャッターをつけるべきか、電動にするべきか

基本的に解体してから、部屋にスペースができるためシャッターが欲しいというお客さんは比較的に多いという印象が僕の感想です。
ですが、部屋が狭い、扉が一つしかないというケースでは個人的にはお勧めしていません。

電動シャッターと手動では金額は何十マンも違うため、費用面を抑えるなら手動シャッターにしてください。
修理や交換で内装を解体する必要が出た場合、電動シャッターでは100万円以上の交換費用は普通です。

しかし、必ずしも費用面だけで電動シャッターが悪いわけではありません。
運転中には雨に濡れる必要なく、ボタン一つでガレージを開けることができるので費用対効果はかなり大きいと思います。

なぜなら、スーツや車で移動しているのにも関わらず、シャッターを開ける為にわざわざ外に出て雨に濡れるという作業をするのも正直よく分かりませんからね。w

余談ですが、災害(地震や台風があった時)があった時は電動シャッターは電気が必要なので、使えなくなる可能性があります。
そのため、本当に電動シャッターでも良いか?という点も吟味して考えてもいいかもしれませんね。

推定予算と見積もり費用

工事費用の目安は次のとおり

  • 解体 30万〜
  • 大工工事 50万〜
  • 電気工事 30万〜
  • 断熱工事 30万〜
  • 土間左官工事 50万〜
  • 耐震補強工事 30万〜
  • 設計・デザイン費用 15万〜
  • 諸経費(ゴミ代、高速代) 25万〜
  • その他(水道、屋根、シャッター等)

    最低でも、合計280万円(税抜)以上には基本的になるケースが多いと今まで工事をしていて感じました。

しかし、一生のもので駐車場がかからないという計算をした場合、月極の駐車場で月15,000円支払っている家であれば、
15,000円(月)×12ヶ月=180,000万円のため、16年(約15.5)ヶ月、つまり20年以内に元を取ることができます。

月極の駐車場まで歩く必要が無いことを考えれば、自分の好きな車を近くに置くことができるし、時間の有効活用や、家族で大きな荷物を持って帰った際に家から近いなどの条件も踏まえて、個人的には良い条件なのかな?と感じました。

締め:広さは十分、課題は防犯性能

ビルトインガレージの課題としては、基本的にシャッターをどうするのか?という点になりますが、和室や洋室の一部、リビングの一部をガレージにした場合、どうしてもガレージの長さが足らないケースや狭いケースがほとんどです。

そのため、ガレージ作りをしているお客さんは旧和室部分のガレージのシャッターは本当は電動シャッターにしたいけど、車の長さの関係で諦める人も多くいます。
ちなみにバイクであれば問題がないケースがほとんどです。

もし、車の車庫として、どうしても開けっぱなしは嫌だという方は基本的にもう少し部屋部分を増築するか、雨にかかる屋根部分に木下地を作ってシャッターボックスを設置するかになります。
また、新しく外部と接するためドア部分を防犯性のあるドアに変える必要があります。

いずれにせよ難しい施工のため、経験と知識があり、自社で設計と施工できる会社でないと難しいと個人的には感じます。

当社はお客様にとって、何が一番良い工事か?という点を徹底してご提案とご相談に乗らせていただきます。
費用、現状の家の状況、使っている屋根材、壁材、立地、近隣状況でお家は一つ一つケースが違うので、同じ家は存在しません。

そんな中、当社は古くなったお家のリフォームから、耐震性を上げるためのリノベーション、断熱工事、ありとあらゆる工事に職人としての誇りを持って工事を行ってきました。

契約が欲しいからといって、安い材料や、手を抜いた工事はもちろんしませんし、その様なケースになる場合は基本的に工事はお断りさせてもらっています。
お客様が安心して土井工務店なら任せられるそんな会社を目指して、唯一無二の工事会社になるべく日々の工事に精進しております。

大阪市都島区の工務店ではありますが、工事から物件探しまでできるような一貫して責任を持って対応できるそんな会社を目指していきたいですね。

最後に、ご縁があり、当社をお見かけしたら一度ご連絡していただけると当社も嬉しい限りです。
今後とも、精進して更なるサービスの向上と職人のマナーアップに努めてまいります。

土井工務店 代表 土井健史

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