【施工事例】外壁のタイルが落ちる理由と原因

【職人目線】外壁のタイルが落ちる理由と原因

大阪市都島区にある土井工務店代表の土井(@takeshidoi73)です。
住宅と店舗に特化してリフォーム/リノベーション専門店と土地建物買取再生の会社を経営しております。

都島区のお家のタイルが捲れて落ちそうになっているという相談の電話が当社にありました。
実際に見てみるとタイルが剥離して、下地の木材が腐っているというのが見え、基本的にタイルの耐用年数は10年から15年なので、築年数が古い家は目地などから水が回るので、悪くなるのは普通のことです。
そのため、上から補修というのが基本的に無理になってくるので解体してリフォームするという選択になる工事になります。

実際に工事すると外壁タイルのリフォーム施工方法は大きく分けて2つ。

  1. タイルを落とさずにカチオンで施工
  2. タイルを解体して落とし、下地から工事してラス網を張るorラスカットの施工が必要となってきます。

工事をするには、まずは解体から始まり、その後に大工工事をする必要があります。
その後に仕上げの方法として次の二つの選択があります。

仕上げ方法は次の2点

  1. 塗装仕上げ
  2. ジョリパッド仕上げ

またこの際にもどのメーカーの商品を使うか?で施工方法も大きく変わるので必ずしもこの仕上げ方法が良いというわけではありません。
それはお家によって、お客さんによって変わります。

では、実際に今回工事したタイルのリフォームについてお話しましょう。

目次

外壁タイルのリフォームと直し方について

なかなか普通の破損した水漏れの外壁は見るけど、タイルが落ちているのは見たことがないという家がほとんどの中、今回のお家は都島区の建売の並びにあるお家でした。
年代で言うと、約30年前のお家がメインでほとんどのお客さんが外壁の工事をしたことがないという人がほとんどだったので僕個人の感想としてはやっぱりなという印象になってしまいました。

足場の設置

外装工事の基本としてまず初めに必要なのが、足場の設置になります。
今回は道路使用許可や道路占有許可は必要ではありませんが、商業地域などではほとんどの足場が必要となってくる工事なので足場は現地調査後にはっきりとした費用がわかる場合もありますし、基本的に安いものではありません。

タイルを落とさずにカチオンとモルタルで下地を作って施工

タイルの処理には接着面の強い箇所はタイルを解体せずにカチオンでタイルの上からカチオンを使用して、モルタルを施行する事もあります。
その理由としては、タイルを解体してしまうと下地の部分が悪くなって下地から工事をする必要になるので、バラ板を貼って防水紙とラス網を施行するか、ラスカットパネルを貼って施行するかのどちらかになります。

どっちが正解というわけではなく、状況やケースによって変えていくのがセオリーになります。

タイルを解体して落とし、下地から工事する

タイルを解体している様子の写真です。
この中の下地は元々防水紙の上にラス網を貼ってモルタルを施行しています。
これを解体しているので正直かなり解体には時間がかかりましたし、解体するのには時間がかかりました。

そのほかにも圧着工法の場合ももちろんありますが、基本的には上記の下地工事が重要となり最初にする必要があるので、解体したものを一度綺麗にとってから仕上げていく必要があります。 

カチオンまたは左官後の外壁の仕上げ方法は2選

ラス網を貼った後には、ハイフレックスなどの接着増強剤が入ったモルタルでラス網に施工していくことになります。
上記の写真が実際の写真になります・

左官やさんが基本的に下地を作っていくのですが、今では左官のできる職人が少なく高齢になっているのが特徴です。
この左官もまた下塗り、中塗り、上塗りの工程が必要になります。

その後に次の仕上げを行なっていきます。

1塗装仕上げ

基本的に外壁のモルタルの仕上げには左官の後は、ペンキで防水と色をつける施工をする人が多く見た目と防水効果を加えて仕上げる仕上げになります。
見た目の通り、ペンキも3回塗りが必要で、下塗り(シーラー)中塗り、上塗りが必要になります。

2ジョリパッド仕上げ(AICA:ワイルドランダム)

今回の左官はコテ仕上げになりますが、仕上げの方法によってはローラー仕上げにもなりますし、仕上げる方法は仕上げの方法によって異なります。
左官屋の仕上げは基本的にコテ仕上げになるので、左官屋の仕上げ方法もまた3回塗りが基本になります。

ちなみに今回のジョリパッドは人気のアイカ工業のジョリパッドを使っています。
色はグレー色ですが、ワイルドランダムの塗り方を少し左官屋の味を出して施行しております。

外壁のタイルの耐用年数とボンドについて

外壁のタイルにはもちろん耐用年数はありますし、絶対に長く続くものではありません。
基本的に外壁のタイルの耐用年数は10年から15年と言われているので、30年もすると落ちるのが普通なのでその家が悪いというわけではありません。
こう言った事情を踏まえてタイルは工事をしていく必要があります。

目地の補修は必須

全ての家がとは言いませんが、基本的にタイルの目地は15年前後で補修が必要でタイル目地という別のものを古いものを取った後に行う必要があります。

補修にはなりますが、定期的に行うことによってタイルの剥離を防ぎ水の侵入を防ぐことにもなるので定期的に補修をしておくことをお勧めします。
ちなみにですが、サイディングの家やモルタルの家、ハウスメーカーの家には基本的に10年に一度のメンテナンスが推奨されています。

地震や台風で外壁のタイルが落ちる可能性もある

天災でよく様々な災害が起きますが、地震や台風もその一つになります。
すでにタイルが浮いているのは「打診調査法」を使えばすぐに浮いている箇所はわかるので災害の備えになります。

もし、何もせずに通行人に当たった場合は所有者責任を問われるので必ず何かの対処はしておきましょう。
怪我など大事になった場合は工事の金額では済まないケースがもちろんあるので、10年単位などでタイルのお家は気をつけておきましょう。

外壁タイルの補修をDIYでできるのか?

正直言って、タイルの浮きは素人では直すことはできませんが、コーキングは素人でもすることができます。
あくまでもひび割れを上から隠すことはできますが、基本的にひび割れをコーキングで完全に防水するのは限度があります。

タイルには目地もあって全てをコーキングしているのは正直見たことがありませんし、もししているのであればその後に補修となると解体に手間がかかるのでかえって金額が高くなるのは必須でしょう。
正解はありませんが、DIYすることによってちゃくに工事費用が上がる事もあるのでその点は注意しましょう。

締め:タイルのお家もメンテナンスやタイルの検査が必須

タイルのお家にはメンテナンスは必要なのですが、結果的にタイルは30年後には大きな工事をするケースが多いのでやはり何十年持つというお家は少ないかなと思います。

この年代になるとタイルが浮いてくるのでまあ仕方がないことかなと正直感じました。
それと同時に正しい施工方法でどのように工事をするのか?ということを考えて今後も長く持つお家を作っていきたいものですね。

もし、タイルに違和感を感じた場合タイルには「打診調査」をすることができるのでそれも対処法の一つです。

当社、土井工務店も大阪市都島区の工務店として責任と誇りを持って今後も工事をしていく所存です!

皆様が少しでも素敵な時間をお家で過ごせるよう願っております。
質問や相談等があれば、記事を読んでくれた方に費用等はいただいておりませんので、気軽にご連絡ください。それでは時間を大切に良い一日を。

土井工務店 代表 土井健史

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