フローリングの捲れた傷を直す方法3選

傷のあるフローリングをオーク調のCFにリフォーム

こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
大阪市都島区でリフォームリノベーション専門店と土地建物の買取/再生の事業をしています。

先日、都島区の京橋で開業予定の店舗があるからフローリングの床の傷を直したいという相談があり、工事をしました。
基本的に床の傷を無くなるように工事する方法は次の3つです。

  1. フローリングの張り替え
  2. フローリングの上から(CF/フロアタイル/フローリング)の上貼り
  3. 小さな傷はリペア

この3点で工事をすることが多く、特に最近の流行では上貼り施工でフローリングの上から床材(CF/フロアタイル/フローリング)を施工するケースが増えています。

今回はそんなフローリングの傷を直す為の工事の店舗工事が多かったことからどの工事にして行くのか?それぞれのメリット・デメリット、工事の方法についてお話ししたいと思います。

また先に結論から言うと、今回の工事は予算の関係で店舗用のCFを選択されましたが、厚みが2.4mmの店舗用CFのため店舗の用途によって工事を選択するべきですね。

目次

フローリング捲れた傷を直す方法3選について解説

フローリングは必ずしも全て張り替える必要はありません。
どうしても張り替える必要ができた場合のみ僕は張り替えるべきだと考えており、それを踏まえて次の3つの施工方法から選ぶべきだと考えています。

①傾きや凹み、床なりなどが原因で張り替える場合、床の下地から施工するので、フローリングの張り替えを推奨します。
②既存の下地であるフローリングが傷ぐらいの状態で雰囲気を変えたい、自分の求めているデザインに変えたいと考えている場合は上貼り施行を推奨します。
③小さな傷が1箇所や2、3箇所程度は基本的にリペアでの補修を推奨しています。

1.フローリングの張り替え

DAIKENのフローリングを使って床板の張り替え
DAIKENのフローリングで張り替え

床の凹みが気になって新しいフローリングにリフォームした施行写真です。
既存のフローリングの床の下がコンパネがなく、、根太の上に直張であったことと配管が下にあったことで湿気が原因でこのようなフローリングに張り替えることになりました。

フローリングを張り替えることになったことについては、【施行事例】DAIKENハピアフロアを使ったリフォームのデメリットに記載しています。

2.フローリングの上から(CF/フロアタイル/フローリング)の上貼り

既存の床の傷が小さな傷があちこちにあったり、床の雰囲気を変えたいという方は床の下地補修をしてから上貼り施行を選択します。
床の上貼りには、①フローリングの上貼り②フロアタイルの上貼り③CFの上貼りがあり、それぞれ施工の費用が異なります。

費用はフローリングが高く、CF(クッションフロア)が安いということになりますが、土足の室内などは店舗用のCFを使用する必要があるため、フロアタイルほどではありませんが、費用が高くつきます。

実際にフローリングを上貼りした記事については、マンションのフローリングに上貼り施行をした、【大工目線】工事して分かったウスイータのデメリット5選という記事に書いています。

また、フローリングにフロアタイルを上貼りした実際の施工記事は、【両道会空手あびこ教室】様の店舗リフォーム工事とopenに記載しています。

上貼り施工に関しては、これらを参考にしてください。
今回の記事はCFの上貼り施工なので、他の施工が気になる方は上記のリンクから覗いてみてください。

小さな傷はリペア

小さな傷である場合は、張り替えずにリペアという選択肢もあります。
色をぼやかして殆ど既存の色に近づける作業になりますので、新品同様にはなりませんが塗装やパテを使用してまるで最初の工事当初ぐらいの使用に直す施行をいいます。

小さな工事のように思えますが、当然職人の日当は高いので上貼り施工や張り替えを選択肢としてない場合や、少ない箇所の場合はリペアも選択肢の一つです。

今回は、フローリングの上にクッションフロアを上貼り施工

東リのCF3525のホワイトオークと東リのソフト巾木TH6051をお客さんが選んでおりました。
ホワイトーオーク調の店舗用のCFですが、厚みが2.4cmもあるため店舗用として使用することができます。

フロアタイルなどに比べると安価で施工ができるため確かに費用を抑えることはできるのですが、メリット・デメリットがもちろんあります。

店舗用のCFのメリット

店舗用のCF(クッションフロア)のメリットは数多くありますが、その使用箇所や施工の場所の用途によっては逆にデメリットになってしまう可能性が高いため次のメリットとデメリットを把握した上でクッションフロアで良いのか判断しましょう。

1. コストパフォーマンスの高さ

クッションフロアは、店舗の床材として非常にコストパフォーマンスが高い素材です。高品質な仕上がりを求めつつ、予算を抑えたい店舗オーナーにとって、クッションフロアは非常に魅力的な選択肢です。
タイルカーペットや天然木、石材の床材と比較して、初期費用が低く、メンテナンスも簡単で、長期的なコスト削減にも寄与します。

2. 清掃が簡単で衛生的

店舗では清掃作業が重要な業務であり、床材の選定はその効率に大きく影響します。クッションフロアは滑りにくく、表面が平坦で、汚れが染み込みにくい特性を持っています。

汚れが付いても、乾拭きや軽い水拭きで簡単に取り除け、手間を大幅に削減できます。また、表面に抗菌加工が施された製品も多く、衛生面でも安心して使用できるんですね。
だから、水回りにはよくCFが使われているんですよね。

3. 音の吸収効果が高い

クッションフロアは、音の吸収性が高い特徴があります。店舗内での歩行音や物を落とした際の音を和らげることができ、快適な環境を提供します。

特に、カフェやレストラン、クリニックなど、静かな雰囲気が求められる店舗にとっては、音のコントロールが重要な要素です。このような場面で、クッションフロアはその特性を活かし、快適な空間を作り出します。

4. デザインの多様性

クッションフロアは、豊富なデザインバリエーションが魅力の一つです。木目調や石目調など、さまざまなデザインが揃っており、店舗のテーマや雰囲気に合わせて選ぶことができます。

デザイン性を重視した店舗でも、クッションフロアは視覚的にも満足のいく仕上がりを提供できるため、インテリアとしても高い評価を受けていて、カラーや模様のバリエーションも多く、独自の空間作りに使われるケースが多いですね。

6. 施工が簡単で短期間で完了

クッションフロアは、施工が比較的簡単で、工期が短い点も大きなメリットです。施工業者による取り付けがスムーズに進むため、店舗の営業を続けながらでも、短期間で床のリフォームをするケースが殆どです。

通常のフローリング材やタイルのように時間がかからず、施工後すぐに営業を再開できる点は、特に業務の効率化を重視する店舗にとっては重要なポイントじゃないですかね?

7. 安全性が高い

クッションフロアは、滑りにくい性質を持っているため、店舗内での事故を防ぐためにも非常に有効です。特に飲食店や小売店など、多くの人が出入りする場所では、転倒や滑りによるケガを防ぐための対策が求められます。

クッションフロアは、こうしたリスクを軽減し、安全で滑りにくく、クッション性があるため、万が一物が落ちても床面が柔らかいため、破損や衝撃を吸収しやすいという特徴もあります。


結論

店舗用クッションフロアは、コスト面、デザイン性、安全性、耐久性など、多くのメリットを持つ優れた選択肢ですし、特に、低予算で高品質な仕上がりを求める店舗オーナーにとっては、非常に有益な素材となります

さらに、施工の手軽さやメンテナンスの容易さ、音の吸収性や安全性も大きな魅力で、これらの特性を活かして、店舗の環境を快適かつ魅力的に保ちつつ、長期的な運営コストを抑えることができます。

店舗用のCFのデメリット

店舗用のクッションフロアは多くのメリットを持つ一方で、いくつかのデメリットあって、CFのデメリットを理解し、適切な選択をするためには、クッションフロアの特徴を十分に把握しておくことが重要なんですね。

以下では、店舗用クッションフロアのデメリットについてプロの視点で詳しく説明しています。

1. 耐久性に限界がある

クッションフロアは、耐摩耗性に優れた素材である一方で、長期間にわたる重い荷重や頻繁な歩行による摩耗に対しては限界があって、特に業務用の商業施設や高頻度で使用される店舗では、時間が経つにつれて表面の傷や擦り減りが目立ちますね。

タイルカーペットやフロアタイル、フローリングに比べると、過度の使用によって劣化が早く進む場合があるため、適切なメンテナンスが必要になります。

2. 表面が傷つきやすい

クッションフロアの表面は比較的柔らかいため、鋭利な物や重い家具、機材などが落ちると傷がつきやすいというデメリットがあります。
特に、店舗での頻繁な移動や荷物の取り扱いが多い場合、傷やへこみが発生しやすくなり、表面の傷は見た目にも影響を及ぼすため、見た目の美観が長期間保つのは基本的には無理な話です。

3. 色褪せや変色が起こりやすい

クッションフロアは、紫外線や高温にさらされることで色褪せや変色が生じる可能性が大いにあります。
特に店舗の窓際や直射日光が当たる場所では、時間とともに色の変化が目立ち、床の美観が損なわれることがあり、このため、日光の当たりやすい場所では定期的に交換が必要になる場合が殆どです。

4. 硬さや足触りに制限がある

クッションフロアは「クッション性」に優れている一方で、床の感触がやや柔らかいため、一部の店舗では足触りが不快に感じる人が時々います。
特に高級感を求める店舗や、硬い床材を好む場合には、クッションフロアが求める質感を提供できません。

また、長時間立ち仕事をするスタッフにとっても、他の柔らかい床材(例えば、ラバーやカーペット)と比較してクッション性に不足を感じることがあります。

5. リフォームや張り替えが必要

クッションフロアは、劣化や傷、汚れが目立つようになると張り替えが必要です。
他の床材(タイルやフローリング)に比べると、クッションフロアは修理が難しく、全体を張り替える必要が出てきますので、張り替えの際には、施工にかかる費用や手間が発生するため、長期的に見てコストがかかるんですよね。

6. 高温や熱に弱い

クッションフロアは、熱に弱い性質があり、熱い物が直接触れると変形や変色が起こることがあります。
特に飲食店などで厨房に近いエリアや、温度が高くなる場所では、クッションフロアの耐熱性に注意を払う必要があって、高温の鍋やフライパンを床に落とした場合、床材が溶けたり、変形したりするリスクがあるため、熱源から距離を置く工夫がないと床に施工することはお勧めしません。

8. 高級感やブランドイメージに合わない場合がある

クッションフロアはその機能性には優れているものの、特に高級志向の店舗やブランドイメージを重視する店舗にとっては、見た目や質感がやや劣ると感じられることがありますし、正直言って安っぽくは見えますよね。

例えば、高級なレストランや高級ブティックなどでは、天然木や大理石調のフローリングなどが好まれ、クッションフロアは「低価格」や「実用的」といったイメージを与えがちですし、賃貸っぽくなる傾向にあるため金額や費用を重視するのも分かりますが、空間のイメージに合った素材選びが重要なのではないでしょうか?

締め:クッションフロアは雑な業者が多い

クッションフロアの施工難易度は難しくないため、DIYでするお客さんはもちろん、業者まで施工が杜撰な業者が殆どです。
実際問題、本職の床専門の業者がいるのにも関わらずクロス屋が内装のCFを施工しているのが殆どのため正直言って、仕上がりが悪いお家もよくあります。

当社は大阪市都島区の工務店でこういったマンションの上貼りや戸建ての上貼り施工に関しては何度もしているので慣れていますが、施工したことのなり業者がまるでできるかのように強引に上貼り施工をする業者もいます。

杜撰な安い業者は殆どDIYのような施行で、賃貸の工事専門などの特徴があるのですが、リフォーム業者というのは難易度が高いはずなのに悪質な業者が多いのも事実です。
全ての業者がそうとは言えませんが、リフォーム工事などは専門性が高いため、仕事に関しては特に素人の業者が工事をしてもいいものでは無いと改めて感じさせられますね。

それでは、皆様が少しでも素敵な時間をお家で過ごせるよう願っております。
質問や相談等があれば、記事を読んでくれた方に費用等はいただいておりませんので、気軽にご連絡ください。それでは時間を大切に良い一日を。

土井工務店 代表 土井健史

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