こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
大阪市都島区でリフォームリノベーション専門店と土地建物の買取/再生の事業をしています。
古い和室の押入を潰してクローゼットにして欲しいという要望は、中古マンション、戸建てのリフォーム問わずよくくる質問と相談内容です。
つい最近でも、和室を洋室化して押し入れにクローゼットと棚を作りたいという相談が大阪市西区の堀江のマンションの方からあり、リフォーム工事をさせていただきました。
間取り変更の工事とも言える内容だったので下記にまとめました。
工事内容は大工工事がメインとなります。
- クローゼット:PanasonicベリティスPAのウォールナット
- 枕棚:DAIKEN 枕棚ポールセット
- 可動棚:南海プラウッドの棚板ホワイト
- 床:Panasonic ベリティスフロアダブルコート直貼りタイプLL45
これらの仕様で内装リフォーム工事を行い、中古マンションが新築までとは言いませんが、綺麗に仕上がった工事になりました。
さて、今回の内装リフォーム工事の流れと、実際に和室の洋室化や間取り変更を中古マンションや中古戸建てで多いクローゼットを新しく設置する工事の記事を書きますので、新しくクローゼットを作りたい方、和室の洋室化を考えている方、間取りの変更を考えている方
こういった方々に向け、今回の記事は役立つ内容になっています。
和室の洋室化に多いクローゼットが欲しいというリフォーム

一概に和室の洋室化といっても既存の和室の押入では、クローセットの設置は不可能です。
写真を見てわかるように和室の床は基本的に下地が全くないので、土間から下地を作ることが基本的に必要で、その後に壁にも下地を作って、枕棚やクローゼットの棚、ポールの位置にはさらに下地や張り物でコンパネを仕込んでおく必要があります。
床もまたフローリングを貼るため既存のままでは下地を組むことすらままならないので、解体と大工工事が必須になります。
こういった過程を経てお家というのは形を成していくもので、間取り変更や洋室化の工事が決して簡単ではなく、写真のようにマンションであれば、大工が下地を作ってその後にクローゼットを入れるといった流れになります。
もちろん、戸建て住宅の方が高さの自由度は高いですが、それでも図面や打ち合わせは必須になります。
クローゼットにリフォームには大工工事と図面が必須

建具を入れるまでの過程としてまずは大工工事を行い、クローゼットの下地を作っていく必要があります。
そのためには、写真のような図面が書かれた承認図が必須で僕たち工務店と大工で共有して、実際に入れるクローゼットを想定して物作りを行います。
クローゼットの工事には図面、職人、お客さんとの打ち合わせ、寸法の把握、大工との入念な打ち合わせ、床の工事、クロスや巾木、様々な要素を経て物作りを行います。
一概に簡単に取り付けれるとは言えない工事なので、簡単にできるという業者がいるのであればそれは現場を知らない業者であることは確かかもしれませんね。
Panasonicの建具を使ったクローゼットのリフォーム内容とは?

和室の押入を利用して、ここにクローゼットを作りました。
ポールをつけた枕だなと可動棚を6枚設置して、広い収納と便利な空間を作りました。
これにより、衣服をかけられる他、小物類の収納が可能になりました。
クローゼット:Panasonicベリティスのウォールナット
クローゼットには様々な種類がありますが、お客さんがウォールナットのような濃い色が好きなようだったので今回はPanasonicで人気のベリティスPAの建具を使用しました。
床もPanasonicですが、実は枕棚だけはDAIKENの枕棚ポールセットを使用しています。
その理由は何だと思いますか?
枕棚:DAIKEN 枕棚ポールセット
ダイケンの枕だなとパナソニックの枕棚の大きな違いは、枕棚の周囲の隙間にキャップのような雑巾ずりがあるかどうかです。
ダイケンの場合は隙間ができないように隙間隠しのキャップのようにして取り付けれるようになっているのですが、他の製品はこの取り付けれる部材がないため、結局コーキングやコークを使用することになるので、最終的に汚れが目立ってしまうといったデメリットもあります。
お客さんの中には隙間ができる方がおかしいという方もおられるのですが、リフォーム工事は壁がまっすぐ出ないことが多いので、隙間を完全に無くすというのは難しいということをご理解ください。
可動棚:南海プラウッドの棚板ホワイト
- グレインランバー オレフィン仕様 色は5種類
- アートランバーEBコート仕様 色は10種類
- スタイラルランバーメタフィット®︎を採用 色は1種類
- イブランバー塗装仕様 ゴム集成材 色は6種類
- アートランバーSタイプ用側板・仕切板EBコート仕様 色は1種類
様々な種類の棚板があるため、お客様の要望によって変えることはあるのですが、基本的に壁の中ですので安価なコストで白の棚板を選択されるお客さんがほとんどです。
ウォークインクローゼットなどの見えるところでは、お客さんによっては木の棚板を使用されるケースもあります。
床:Panasonic ベリティスフロアダブルコート直貼りタイプLL45

今回和室部分を洋室化するため、上貼りではないためLL45のベリティスのダブルコートを貼りました
やはり、LL45の素材は大工工事で土台を作っていても裏のクッション材の影響でふわふわしているなと改めて感じました。
そんなPanasonicダブルコートのフローリングですが、若干ですがウスイータのウォールナットとは素材が異なっているように感じました。
詳細は、上記のリンク【和室の洋室化】Panasonic ベリティスフロアダブルコートを使用した感想からご覧ください。
おすすめのクローゼットの建具メーカー3選
- LIXIL(リクシル): 国内最大級の総合建材メーカーで、内装建具も非常に豊富です。「ラシッサ」シリーズが主力で、デザイン、カラー、機能のバリエーションが非常に多く、幅広いテイストに合わせやすいのが特徴です。ソフトモーションやバリアフリー対応など、機能性も高い製品が多いです。
- Panasonic(パナソニック): 家電メーカーとしても有名ですが、住宅設備の一部として内装建具も手掛けています。「ベリティス」シリーズなどがあり、シンプルなデザインから、カスタマイズ性の高いデザインまで幅広く提供しています。
- DAIKEN(大建工業): 床材で有名ですが、内装建具も主力製品の一つです。「ハピア」シリーズが有名で、豊富なデザインとカラーバリエーションが魅力です。傷や汚れに強い表面材や、遮音性能に優れた製品も多く取り扱っています。
今回、建具を選定する際に有名なメーカーを教えて欲しいとあったので、この三つを紹介させていただきました。
特に建具で多いのはリクシルとPanasonicの建具になります。
そして、オプションカラー以外は基本的に金額帯はおなじですので、ラインナップも多いのでおすすめです!
クローゼットを作るリフォーム費用の相場について
クローゼットを作る費用の相場は次のとおり
- 純粋にクローゼットだけの場合 20万円前後から
- 壁を作ってクローゼット 40万円前後から
- 床やリフォームをがっつりしてのクローゼット 60万円前後から
このように想定されます。
たかがクローゼット思いますが、これらには下地や打ち合わせ、クロス、床など様々な要素の工事が関係するのでこう言った背景も踏まえて何がいいのか?考えて内装工事をすることをお勧めします。
注意:間取り変更してクローゼットを作ると費用は上がる
注意点として、基本的に間取り変更をすると内装工事は解体と養生が加わるので一気に費用が増加します。
100万単位で増える可能性もあり、全てのお家が当てはまるわけではないのですが内装工事をする際に間取り変更をするということはお家全体の工事にもつながるので、お家に住んでいることもしんどいような工事になります。
あくまでも内装工事というのは住んでいる状態で内装工事をすると費用は上がりますし、同時に間取り変更における解体や内装工事は通常よりも費用が上がるというのをご理解ください。
締め:設計と施工が得意なリフォーム専門店は少ない
間取り変更における工事は図面が書けるような工事会社でないと正直厳しいのが現状で、もし図面や工事内容を詳細に記載できない会社がいるとしたらそれはモグリの工事なので、お気をつけください。
実際問題、図面もかけて自社で工事ができる業者は少ないのでこういった工事ができる会社を探して依頼することをお勧めします。
やはり口先だけで何も書面の会社と契約するということはリスクになるということだけはご理解ください。
そう言った背景を踏まえて、当社は図面と施工の両方ができるので自分で言うのもなんですが、仕事に関しては優位にたてれているのではないかなと感じました。
今後とも設計、施工、デザイン、管理を一貫してできるそんな会社を目指していきたいと思います。
それでは、皆様が少しでも素敵な時間をお家で過ごせるよう願っております。
質問や相談等があれば、記事を読んでくれた方に費用等はいただいておりませんので、気軽にご連絡ください。
それでは時間を大切に良い一日を。
土井工務店 代表 土井健史