【元営業マン】が解説!リフォームや建設業への転職・就活の実態

リフォーム会社に転職・就活を営業職で選ぶときに気をつける事

こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
建築の仕事がしたい、業界についてお話してほしい、と言う相談が増えたので、下記に建設業界の特に僕が経験したリフォームの業界の職種の特徴についてまとめました。

職種一覧

  • 営業:営業会社は常に人がいなくて入れ替わりが激しい。課長直や部長職でも営業に出るような会社が多い
    基本的に営業会社と呼ばれる会社で、相見積もりサイトみたいなホームページをしている会社が多いのが特徴です。
  • 職人:基本的に中卒・高卒で現場を学び始めることが多く、下請けの会社が多い。下請けの会社である場合、下請けの会社は社会保険・雇用保険等がない場合も多いが、高収入を得るには独立することが前提である職種
  • 施工管理:求人サイトで意外と募集が多く、施工管理だけの派遣をしている会社もある。現実問題で言うと現場を知らない人でも小さな現場であれば写真を撮って資料作成する、工程を決める、指示するのが仕事なので自分を指示する立場の現場監督がいれば、現場経験はいらない。
  • デザイン・設計:大きな企業以外では、店舗やリフォーム・リノベーション・新築のデザインや設計のみを専門にしている事務所が多い。基本的に現場に出ることはなく図面を作って指示や打ち合わせすることが仕事。現場を経験できないことが設計としての欠点にもなる
  • 営業事務:事務作業がメインというよりはお客様対応もあるため、営業とのやり取りが多い職種。
    いわゆる事務員なのにお客様対応が多いので、普通の事務員よりも業務量は多く入れ替わりが激しい
  • 内勤側の人(経理、マーケティング、Web)は中小企業やベンチャーでの採用は少ないと思います。
    と言うより、どちらかというと経理以外は営業会社や資本力のある会社が採用


どうでしょうか?皆さんはどの職種に就きたいですが?
基本的に建設業界は一つの会社で全ての職種をしているような会社は、ゼネコン(大手企業)で多くは、営業会社と下請けの会社に分かれます。

建築のリフォームが好きだから、お客さんに寄り添うような営業をしてリフォームのを仕事がしたい!
そんな熱い気持ちを持って建築の中でもリフォーム業を選んだ方は現実とのギャップに注意してください。
リフォーム業というか建設業の会社には募集している業種があります。

僕はリフォームの営業マンなので元請けの会社でしたが、リフォーム営業も今ではジャンルが多いのをご存知ですか?
リフォーム営業は基本的に次のようなパターンがあります。

  • 訪問販売いわゆる、チャイムを鳴らすこと
  • 点検商法(太陽光・給湯器・蓄電池)
  • インターネットの相見積もりサイトでの合戦(反響型)
  • モデルルームでの提案営業(反響型)

もし、あなたが普通のお客様と寄り添うな営業を目指しているのであれば、大手企業のモデルルームの営業を僕はお薦めします。
実際のきつい営業、数字との戦いとなると基本的に上位三つのような営業になります。
そして、リフォーム業の営業の厳しさを知って、転職する人が多く定職しにくいのがリフォーム業の特徴です

実際に僕自身が訪問販売の会社にいたため、その経験をもとに書いているので、今回の記事はリフォームの営業マンを目指している方にお薦めです。

目次

建設業はホワイトなのか?ブラックなのか?

初めに、建築業というのは労働集約型のビジネスモデルが多いので、めちゃくちゃブラック企業です。w
基本的に営業マンはお客さんが求める時間が終わるまで帰れないので、帰宅後に営業に行く場合などもあるため、自動的にリフォーム業の営業も夜の時間は遅くなります。

僕が一番遅い時は夜中の3時とかありましたw
もちろん会社によって、状況は異なりますが基本的にリフォーム業はブラックで、営業などは勤務終了後に建築の知識をインプットする必要があるため、自動的に帰る時間は遅くなります。

そのため、楽して稼げるといった考えの人にはリフォームの営業マンはお薦めしません。
もしあるとしたら反響型の営業になるのかな?と個人的には思っています。
営業の業務内容は、僕がいた会社では次の通り

  • 見積もり作成
  • お客様宅の訪問
  • 点検
  • 工事業者との打ち合わせ
  • お客様との電話対応

余談ですが、僕が会社の見積もりマニュアルを作成したので、入社3ヶ月後には人の見積もりも作っていました。
そのため、毎日終わるのは12時前といったような仕事でした。
そのため、独立してからの方が自分へ時間を使えるので会社員で営業してきたことも役に立っていますので、一概に悪いとは言えませんね。

ただ、稼げる営業はこんなもんだと思っていてくださいね!

ちなみに建設業の職人は仕事自体は8:30から17:00なのですが、会社によっては帰社後に片付けや次の日の準備、打ち合わせ等があったり、アナログな部分が多いため独立した職人ではない限り、自由ではありません。
こちらの業種も今だにこんなことをしているのか?といった部分もあるので、若い人が辞めやすく人に困っている業界です。

リフォームの営業に向いていると思う人

基本的に営業マンというのは、夜も遅いしプライベートが少ないが会社の花形のようなポジション。
しかし、建築のリフォームの営業は悪質な業者と大手企業が多いため、激戦区と言っていいほど営業は難しい。
そんな中、リフォームの営業に向いている人は次の5つ

  • 建築のリフォームが好きな人
  • 帰りが遅くなることを平気な人
  • 対人関係が得意な人
  • クレーム対応が苦手でない人
  • 職人と話すのが苦手で無い人

いかがでしょうか?大きい会社であれば、分業制やホワイト企業の可能性もありますが、建設業というのは3Kの極みと言われるほど仕事はきついですw

3K=きつい、汚い、危険
これは建設業の職人にぴったりな言葉ですが、営業マンも時には床下に潜り、時には足場無しで屋根に登ることがあります。
※ちなみに高さは2階でこのような感じの写真(右)

足場4mの高さの景色
足場高さ約4mからの景色

2階屋根であれば落ちるとまず、足の骨が折れますし高さは6mほどあるので、危険です。
そして、床下は汚く狭くてしんどし、他にも汚れてしまってドロドロになるし、虫はいるし汚いです。

こういったこともリフォーム営業は普通にあるので、きつい、汚い、危険=3Kは覚悟しましょう。

建設の営業は稼げるのか?歩合(インセンティブ)や報酬

建設業の営業は稼げる会社と稼げない会社に二分しており、リフォームの営業は基本的に固定級+歩合の場合が多く、ぼったくりのような見積もりほど基本的に給料が良い場合が多い。
ここで気を付けてほしいのが、次のこと。

  • 歩合=売上
  • 歩合=工事費を引いた利益

上記2点で選ばないほうがいいのが、営業の歩合を利益計算する会社です。
なぜかというと、現場は生き物であり工事費が高くついた場合、営業の歩合が大きく下がる一方で、良い見積もりで契約しないと現場によっては利益が出ないというのは普通です。

例)歩合計算方法
売上計算法:1000万の工事契約、営業売上6%が歩合、売上計算の歩合は工事費に関わらず60万インセンティブが発生。
利益計算法:1000万の工事契約、工事費が700万、300万円の6%が歩合、利益計算は18万円のインセンティブが発生

ちなみに僕がいた訪問販売の会社は後者の利益計算法であったため、僕が営業マンとして売上を1500万以上出した時も給料は25万円程度の総支給で、月の休み0日の12時間労働だった。

また、利益計算法は工事が終わるまたは工事に入るまで利益の歩合がつかない場合が多く、建築は材料が届くまで工事に入らない、お客さんの都合で工事が伸びること普通にあるので歩合や給料が悪くなる一方。

そのため利益計算法では、”お客様の見積もり金額を上げ、利益を多くして下請けの工事金額を少しでも安く抑える”といった方法でない限り利益率を上げることができない。
その結果、低品質な工事に対して、工事金額に対してのお客様の期待やハードルは上がる一方であるため、クレームの発生も多い傾向にある。

僕はこのような嘘をついた営業がしたくなくて独立しているので、建設業の会社を希望する方は売上計算法の会社かどうか面接で聞いておくことをお勧めします。

営業は特殊な雇用形態が多い

リフォームの営業は特殊な雇用形態になり、半分会社員、半分個人事業主といった場合が多いです。
これは営業会社に多く、保険のセールスマンや不動産にも多いです。

内容は、月の固定給を20万など最低賃金にして、残りは歩合を個人事業主として給料や報酬という形で支払うことで、会社が社会保険料の節約にもなるんですね。

同時にサラリーマンも歩合を個人事業主として受け取ることで税金対策になったり、経費になりますので、お互いwin-winなんですね!

まあ、あくまでもこういった制度の会社が営業会社にはある、というだけなので頭に入れてみててください。

建設業の営業マンは儲かるのか?

結論から言うと、難易度は高い!楽して儲けると言うのは難しい。
そして毎月のように数字に追われるのと同時に業種が多い業界なので、問題が発生しやすい業界です。
そのため、本当に好きでないとお勧めはしませんし特に女性の入りにくい業界のため、建設業を希望する女性であれば大きな会社に行くことをお勧めします。

なぜならば、小さな企業ほど職人との関わりが増えるので女性ではやりにくいことが多くなると考えられます。
また、営業の将来性としては、家のことはAIやインターネット、ロボットでは判断するのが難しいため、リフォームの営業も対人能力としてずっと使えるのではないか?など言われています。

余談ですが、現場仕事にも時々女性も見かけるので、心の強い女性であれば建設業もいけるのではないでしょうか?
個人的には、相性的に寄り添う形のショールーム型の営業をお勧めします。

リフォームの営業をやって良かったこと

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リフォームの訪問販売会社の営業マンで働いて良かったと思うこと こんにちは土井(@takeshidoi73)です。僕の経歴として、リフォーム訪問販売の会社で半年ほど休み無し、ブラック企業のような環境で働いていた経験と現場の職人と工事をし...

リフォームの営業をやって良かったことを上記の僕の別記事から抜粋しました。

  • お客さんの家に訪問するという緊張やプレッシャーは無くなった
  • お客さんの気持ちがわかるようになった
  • 職人(現場)とお客さんの感覚のずれが見えた
  • お金の重みに気づけた
  • 営業マンの人間性を知ることができた

訪問販売で学んだことは多く、今もその学んだことを活かしてリフォーム建設業でお仕事をさせていただいております。

訪問販売の会社を辞めた今

訪問販売の会社を退職後、職人の伝手などを通じて工務店経営を小規模ながらさせていただいております。
僕個人としては、現場に入り技術を継承することを選んだため、方針としては営業ではなく現場を選択しました。
そして、昨年2022年11月30日に会社を法人化することができました。

僕自身、訪問販売の会社で学んだことは多いですが、同時にもっといいサービスを届けたい、お客さんが悪質な訪問販売に騙されて欲しくない、手抜き工事を無くしたいという思いから僕自身、独立して仕事をした結果ではないかなと感じております。
今後とも、勉強することは多いですが、暖かく見守っていただけると幸いです。

最後に締めの言葉として、リフォーム39の記事を読んでいただきありがとうございました。
当ブログは”手抜き工事・悪質な訪問販売・違法建築”からお客さんを守るために、リフォームの教科書ブログになることを目指しています。

工事依頼・質問・依頼・相談等があれば、気軽にお問い合わせからご連絡ください。
それでは時間を大切に良い一日を。
リフォーム39運営責任者 土井健史

リフォーム会社に転職・就活を営業職で選ぶときに気をつける事

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