大阪市都島区にある土井工務店代表の土井(@takeshidoi73)です。
住宅と店舗に特化してリフォーム/リノベーション専門店を経営しております。
僕の知人が大阪市の古い一軒家に住んでいるのですが、床下除湿やシロアリ駆除の訪問販売の被害にあいました。
そのため、点検商法の被害が減ればと思い、悪質な点検商法からジロアリ駆除・床下除湿の点検商法について情報をシェアしようと思いました。
床下除湿工事の被害 施工金額約200万円を支払ってしまった。
実際に具体的な点検商法の内容を聞くと、工事自体は行われたようです。
施工金額があまりにも高すぎるし、なぜこのような被害に遭ったのか?と聞くと、やはりこの流れでした。
- エコキュートの無料点検をしますと業者から電話があったので、無料ならと思い依頼した
- エコキュートに問題はなく、床下まで潜ってくれて点検してくれて配管の水漏れはなかった
- しかし、床下から上がる湿気のせいで床が黒く湿気があった
- 見積もりをお願いした
といった流れのようです。
床下除湿の工事は布基礎(床下がコンクリートではなく土)の場合は湿気が上がると言うのは間違いではなく、除湿シートをひくのは間違いではないのですが、今回の悪質な営業は金額が高すぎるといった点です。
安売りが手抜き工事・不良工事につながるといったことを度々言う僕でも、床下の除湿だけで200万は高すぎると感じました。
そもそもエコキュートの点検商法って何?必要なの?と言う方には下記の僕の記事を参考にして下さい。
実際にエコキュートから点検商法で指摘される点を下記にまとめてみました。
- 電話でアポイント(訪問先を見つける※無料点検という電話)
- 当日、車で訪問しエコキュートの点検を開始
- 点検報告 エコキュートは問題なし
- ここからが営業 エコキュートは問題なかったけど○○に異常があった。
- 風呂、屋根、壁、床、床下、シロアリ、配管、エコキュートのどれか一つでも営業をかける
- 後日見積もりを持ってくる約束※商談アポ
- 後日訪問
詳細は上記記事をご覧ください。
床下除湿の悪質な訪問販売
床下除湿とは最近、訪問販売の中で流行している営業方法であり、実際に床下除湿をした方が良い家も多いことから被害が増加しています。
- 床下に潜って何もなければ、木材の大引きに小型の霧吹きで水をかけて、写真を撮りお客さんに写真を見せる
- 小型バールで大引きや根太の根太といった床の土台に傷を付ける
このような業者がいるのも事実で、実際に明らかに傷をつけたような跡があるのを何度も見ました。
また、床下とは手抜き工事・不良工事がされた後では経年劣化が早くなり、業者が見ると簡単にわかるものです。
ちなみに訪問販売の業者の中では床下除湿だけでは、金融機関のローンが通りにくいといったことから現金払いや他の工事をセットで勧めてくるといったのが特徴です。
ちなみにですが、床下の除湿工事のための工事は意味がそもそもあるのか?というと布基礎などは非常に意味があります。
床下の湿気を抑えることで、下地の木材も劣化を防げますし、何よりもシロアリの好きな環境を防ぐといったメリットはありますので、布基礎の人は考えてみるのは良いことです。
床下除湿の工事内容
床下の除湿対策に多いのは次の3つ
- 床下防湿シートをひく工事
- 床下調湿材をまく工事
- 床下換気扇の設置工事
床下の防湿シートを設置するのは身動きを取るのがしんどいことからDIYできないことはないが、しんどいといったのが特徴です。
また、工事のことで細かいことを言うと、基礎の立ち上がりどの部分でテープを貼るかといった点も重要になります。
おそらくDIYすると、隙間だらけで湿気対策を失敗して身体がバキバキになりますね。
また、床下調湿材と一緒に使うことが推奨されており、防湿シートをひいた上でその上に床下調湿材を巻くことが推奨されていますので、狭い床下でも細い方であればできるのではないでしょうか?
ちなみにベタ基礎では、床下がコンクリートなので防湿シートが要らないでしょう。
またまく量としては1坪(1坪約3.30578平方メートル)あたり4袋とされていますので、6帖の部屋は9.72㎡と計算すると、約12袋必要となり、12帖のリビングなどでは24袋いるので自分でする方は10袋セットで買うといいかもしれないですね
最後に床下換気扇ですが、これは訪問販売にめちゃくちゃ多く、僕もこれいるのか?など思ってしまうことが多いので推奨はしません。
床下の換気は良いに越したことはありませんが、本当に良いのか?と聞かれると訪問販売がうりたいだけではないのか?と僕は思います。
余談ですが、基本的に僕は何でもかんでも良いって言いません。
シロアリ駆除の訪問販売は悪質なのか?するべきなのか?
初めにシロアリとは木材を食べてしまうような蟻のことをさし、木造住宅の天敵といってもおかしくありません。
そのため木造住宅のお家には必要な場合が多く、基本的にシロアリ駆除することを僕はお薦めします。
シロアリ駆除工法としては2つ
- バリア工法 床下に直接薬剤を添付する方法
- ベイト工法 木材の中に薬剤を注入し木を食べた蟻を死滅させる方法
ベイト工法とは”ベイト材”が入った特殊な餌を地面に埋め込み、シロアリがベイト材の入った餌を巣に持って帰って食べさせることが狙い。
また、効果としてはシロアリを脱皮させないことで白蟻を死滅させるといった効果を狙っています。
メリットとしては僕たち人間や子供などの体内に影響はないといったことです。
デメリットとしては、シロアリが食べないと効果が発揮しないので即効性がなく時間がかかり、埋める場所を間違えたり、シロアリが食べなければ意味がありません。
反対にバリア工法とは、直接薬剤を床下・破損箇所・束石や基礎周りなどに添付するので即効性が高いです。
デメリットとしては費用がかさむし、自分ですることを推奨できないので業者に頼む必要があります。
自分が業者だからといってバリア工法とベイト工法を贔屓目無しでどちらがいいのか?というと、即効性が高いベイト工法を僕はお薦めします。
理由は簡単、ベイト工法で効果が無くて木材を食べてしまわれたらもっとお金がかかるし、結局バリア後方の方が安いといった家をよく見ますし、大引きなんか食われたら僕は泣きますよ。
そのため、多くの家はシロアリ対策に先に除湿シートをする方が僕は賢いのではないかな?と思っています。
シロアリ駆除をするべき家の特徴
シロアリ駆除悪質な訪問販売とは、安い単価で工事を契約して、施工不良の業者・手抜き工事の業者、誤った工事をする質の悪い工事をする業者のことを指すでしょう。
また、シロアリ駆除をするべき家特徴は5つ
- 床下に虫が多い
- 羽蟻がいる
- 蟻道ができている
- 木材が食べられた形跡がある
- 根太が食べられたことによって、床がぶかぶかする
このような家にはシロアリ駆除を勧めます。
シロアリは湿った場所や水の多い場所を好むので、そのため床下には何か対策をしておく必要があります。
まずは、上記で紹介したベイト工法もしくは、バリア工法を5年に1度をくらいを目安にしてた方がいいんじゃないですかね?
その他に、シロアリの駆除剤を使わない対策もあるので、下記のことを推奨します。
- 換気をすること(床下に湿気のある状態を作らない)
- 建物周辺に植物や木材、ダンボールなどを置かない
- 定期的に建物を修繕したり、塗装をしてシロアリの過ごしにく環境を
シロアリ駆除などの対策・予防が結果的に食べられて住めないようになってから工事をするより、安くつくことが多いんですよね。
人の体と一緒じゃないですかね?自分の体に投資して健康的にいる人が結果的に病院に行く必要が減りますから。
ちなみに全く気にぜず過ごしていて、何もない人もたまにいますけど家も同じで、たまにしかありませんよね。
悪質なシロアリ・床下の訪問販売業者の見分け方
基本的に無料でエコキュート点検しますよ。とかいって電話してくる業者は怪しいですよね。
僕は基本的に無料で相談は受けても無料で点検はしませんよ、ちゃんとした点検をするので。
何が言いたいか?というと、無料で点検をします、とりあえず見積もりは無料、こちらから!とかいっているサイトは自分達で工事しない営業集団が基本的で現場を何も知らない人が多いってことですね。
また、近年は本当に自分たちでは工事を一切せずに中抜きだけをするブローカーが著しく増加しています。
ブローカーの見分け方はなかなか見分けにくいのですが、インターネット上にそのような会社は多く、特に相見積もりサイトにはごろごろいますね。
とりあえず僕の記事を全て読んだ人は悪質な訪問販売には引っ掛からなくなるんじゃないでしょうか?
引っかかったらごめんなさい。
結論:シロアリ駆除や床下除湿は必要なのか?
結論から述べると、ベタ基礎でもする人がいるのでするべき。
- 床下にまだ被害がない人は、床下除湿シート
- 床下に被害がある人は、バリア工法でのシロアリ駆除
自分でできるというDIYの方もいますが、内装や目で見える部分はDIYでもできますが、下地や床下といった家にとって重要な部分は業者に頼んだ方が確実です。
よく素人がすると、基礎の立ち上がりの部分が適当でない場合や隙間だらけで何も除湿ができずに剥がす方が大変だったという現場がよくあります。
また、今後はもっとシロアリがいるかもしれないと言って、不安を煽ってくる不安商法や訪問販売は増えますし、常になくならないので気をつけてください。
湿気を除去するということは大切ですが、本当にお家のためにあった工事をしていくことが大切です。
シロアリに木材を食われている人の理想の工事とは
個人的に考える理想の床下のリフォーム工事(除湿、シロアリ)は僕は次の通りだと思います。
工事手順
- 床の解体(食べられている部分の解体)
- バリア工法 床下に直接薬剤を添付する方法
- 床下除湿シートを引く
- 床の補強及び新設(根太や大引きを必要に応じて使う)
- 仕上げ(CF/フローリング/畳/タイル)
もし、予算が可能であれば僕はシロアリを死滅させた上で、除湿シートを引いて湿気が上がってこないような対策を行った上で大工工事を行なって補強や新設のリフォーム工事を行い、仕上げます。
床下除湿・シロアリ駆除の点検商法にあった方は消費者生活センターに問い合わせしてください(※記事つき)
もし点検商法や訪問販売の被害にあった方がいれば、上記記事をご覧ください。
基本的な対応の仕方や、訪問販売が一番嫌がることを書いています。
なんせ、僕自身が過去に訪問販売の経験があるので、こう言った対応は慣れております。
シロアリに食われている木や床について
シロアリが好むような環境は基本的に湿気の強いような床下に多いのですが、やはり床の下地である大引きや根太を食べられてしまうとどうしようもありません。
また、湿気で下地が腐っている床は傾いたり、キーキー音がなることもあります。
床が傾いたり、音がギーギーとなる可能性が高く床が傾いたりすると自律神経に悪影響を与えるので水平な状態に戻すような工事は必須となります。
実際に職人(大工)からどのような方法で工事をしているのか?どのような工事が多いのか?と言った疑問を下記の記事で聞いてみたので興味がある方や家の状態が好ましくない方は1度目を通してみてください。
締め
皆さんはこの気を読んで身近に点検商法や床下除湿の訪問販売の被害に遭った方はおられましたでしょうか?
僕はすぐ近くにいたのでびっくりしました。
余談ですが、大阪市には古いお家が多く見た目からして倒壊しそうなお家が多いんですね。
そのようなお家でも現金を持っているのではないか?という訪問販売が多く、同時にこのような家がベタ基礎である場合は基本的に旧耐震の家では無いんですね
そのためシロアリや床下除湿、床下換気を進める悪質な訪問販売の営業マンの餌食になるんですね。
また、やはり無料で点検というのは結果的に高くつくのだと思いますし、業者選びは難しいですね。
ただ、読者の方に理解してほしいのは除湿のために除湿シートを引くことは決して悪くないし、工事をした業者がぼったくりをしたということが問題なだけですから。
実際問題、営業マンに言われることが全て嘘ではなく、職人でもない営業が見ても悪いと分かるのであれば、実際問題悪い可能性が高いのが現状です。
ただ、悪質な営業や広告で出てくるようなシロアリ業者はきちんと見極める必要があると思います。
そして、床の状態が悪いと傾いたり、シロアリが来る可能性が高いのでこの部分だけはきちんと直しておきたい部分なので、今後は正規料金で工事をしてくれる正しい業者を見つけてほしいものですね。
最後に当社では、リフォーム工事/リノベーション工事に特化して、工事業者の工務店として日々工事を行なっていますので、質問・依頼・相談等でれば、費用は一切いただいておりませんので、気軽にご連絡ください。
それでは時間を大切に良い一日を。
土井工務店 代表 土井健史