【工務店目線】中古マンションのリノベとウスイータのメリット

ウスイータ ホワイトオーク柄 施工写真です。

こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
大阪市都島区でリフォームリノベーション専門店と土地建物の買取/再生の事業をしています。

今回はご依頼により、大阪市北区の中古マンションをリノベすることになりました。
中古マンションのリノベ/フルリフォームは、ぼったくりや、悪質な業者も多いのが現状ですが、その中でもリフォームやリノベーションを専門としている工事が得意な業者に工事をして貰うことが非常に重要となります。

実際にリノベ/フルリフォームに成功した家の内装は、最高のデザインと住みやすさを得られ、最高の空間になります。

ちなみにリフォームとリノベの違いは、工事前より性能が上がるかどうか?という点です。
元の形に戻すのが基本的なリフォーム工事で、リノベーション工事というのは性能を上げる工事にもなります。
そのため、間取り変更や商材のランクを上げるのはリノベーション工事ともいえます。

さて、今回ですが、リノベーションをするにあたって大事な順序や工事をしていて感じたことがあります。
また、実際に使った今回のフローリングの床材は建具との取り合いの部分や、玄関との見切りに段差がない場合(チリがない)によく使うPanasonicのウスイータ(ホワイトオーク柄)を使用しました。

ちなみにウスイータのメリットは次の通りです。

  1. Panasonicブランドの品質保証とデザイン性の良さ
  2. マンションリノベやリフォームの上貼り施工の際に力を発揮する
  3. 点検口や扉との段差(チリ)が少ない箇所でも施工可能
  4. マンションを売る時にフローリングをリフォーム済みと記載し、広告できる

では、早速上記の詳細について詳しく説明していきましょう!
そして、また今回の記事は中古マンションを購入してリノベーションを考えている方や、リフォームを考えている方、フローリングを使用する方に役立つ記事になりますので、ぜひ一読してください。

目次

最初のステップ!間取り変更とプラン

まず初めにすることは、間取りは既存のままなのか?洋室化するのか?という点を工務店としっかり話し合うことが重要。
基本的にマンションはRCやSRCがなので、室内の間仕切りを変更して新しい間取りを作れる場合が多いのが特徴です。

ちなみに今回は間取りも綺麗だったので、和室の床を洋室化してリビング部分を拡張し、押入れをクローゼットに変更しました。
また、扉は引き戸に変更し、開戸を設置しているので大工工事がメインの仕事にもなるのがリノベの工事にもなります。

しかし、古いマンションでは200Vの配線工事がそもそもできない場合や、新しい内装材、水回りの風呂、キッチン、トイレ、洗面の設置工事が難しい場合があり、配管の位置の関係で設置が難しい、減圧弁の関係で水圧が低い場合も好ましくない場合ももちろんあります。

そのため、リフォーム工事というよりは、設計と現場の知識がかなりいるので普通の営業のみしている会社の営業マンの業者に仕事を依頼すると、結局は円滑に工事がうまくいかないという場合がたくさんあるので注意しましょうね!

Panasonicウスイータ1.5mm厚 ホワイトオーク柄

今回使用したのは、Panasonicウスイータ1.5mm厚 ホワイトオーク柄のものを使用し、建具とのチリがない場合などに薄くて使えるフローリング材ということもあって今人気を集めています。

また、ウスイータの特徴として専用のボンドがあるという点や貼るさいに薄いためかなり下地が大切になってきます。
そのため、下地補修は必須になってくるのがこの材料の特徴です。
大工や床屋さんがメインとなる工事ですので、打ち合わせや工事のタイミング、巾木は交換するのかという点が非常に重要になってきます。

ウスイータの選べる色と断熱タイプと非断熱タイプ

Panasonic ウスイータのカラーバリュエーションです。

Panasonic ウスイータのカラーバリュエーションです。
引用元はPanasonic公式ホームページからの写真を抜粋させていただきました。

ウスイータの色は10職から選ぶことができ、ウォールナット柄、チェリー柄、オーク柄、チェリー柄2、ホワイトオーク柄、エイジドチェスナット柄、カームチェリー柄、グレージュヒッコリー柄、ウォッシュドオーク柄、ホワイトオニックス柄
色は複数あります。

ただ色で注意して欲しいのは、商品というのは実際に使ってみると、思ったよりも明るいというのが実際にあるので注意してください。
また、床暖対応の断熱タイプはL45対応のウスイータになるので、通常のウスイータに比べ、費用がかなり高額です。
ウスイータは本体とボンドがセットの商品なので、高額になりやすいのが薄いーたの特徴です。

ウスイータのメリット4選

今回感じたウスイータのメリットは、建具との見切りの取り合いの部分のちりがほとんどない箇所でも使える点、難しいような場所でも使えるという点から人気があり、Panasonicというブランドもこの商品の特徴です。

デメリットは薄いので耐用年数の問題が、もちろん出るのではないかな?と推測しています。
なぜ?かというと、この商品はまだ販売されて間も無いので施工後の経過が出ているか?どうかこの点も確かではありません。
そのため、薄いので耐久性の問題は上貼り工法がメインのウスイータでは必ず起こると思います。

しかし、現状では上貼り施工では、現場で使っていて建具との取り合い部分が難しい場合は、現状の材料でウスイータの右に出る商品はなかなかないと現場で感じました。

1Panasonicブランドの品質保証とデザイン性の良さ

Panasonic公式から引用
やはり何といってもウスイータは、パナソニックという超大手企業が手間暇をかけて作った製品ですので、SIAAのマークの認証を得ており、細菌やウイルスの減少も考えた仕様になっております。

また、選べる種類も多く施工も簡単ということもあり非常に人気の高い商品にはなっていますが、現場から見た間違っている点は何点かあります。

実際に現場で施工した感じは、正直1日で施工が完了するというのは基本的に難しいというか不可能です。
もちろん広さの関係もありますが、一番は巾木をとっていない状態で上から貼っていくと壁との取り合い部分や、継ぎ目部分はどうしても職人の技術が必要なると施工して感じました。

2マンションリノベやリフォームの上貼り施工の際に力を発揮する

一番の強みは、既存のフローリングの上から施工できる点がいちばんの強みになると感じました。
マンションは基本的に土間の上に直接フローリングを貼っているケースが多いので、解体してしまうとどうしても下地から綺麗にする必要があります。

これらを解消するには一番は、費用と手間をかけて解体と下地補修をすることですが、フローリングの上から上貼り施工することによって、その費用を抑えるという点が何よりもいいなと感じました。

3点検口や扉との段差(チリ)が少ない箇所でも施工可能

最近の築年数の浅いマンションでは、扉と床の段差が小さい傾向にあり、少しでも段差を解消させています。
その場合、上から施工した際はどうしても高さができてしまうケースがあり、その場合は見切り材が必要になるケースや玄関に框が必要になるケースがほとんどです。

特にフローリングを商品として出しているDAIKENやEIDAIでは、厚みの関係で施工が不可の場合が多く玄関か街を使う必要性があります。
これらを解消する画期的な方法がこのウスイータの厚み1.5mmなので、これがこの商品が注目された理由でもあります。

4マンションを売る時にフローリングをリフォーム済みと記載し、広告できる

ウスイータを上貼りすることによって、不動産屋がSuumoやat homeの広告にフローリングをリフォーム済みと記載できるメリットがあり、最近のマンションはリフォーム済みの広告が多く、マンション内の全てをリフォーム、またはリノベーションしています。

この際に床を安く費用を抑えるためにフロアタイルやCF(クッションフロア)という材質の床材を使っていては、床のフローリング部分をリフォーム済みと記載できないため、大きな違いがあります。
また、中国人の方も基本的に塩ビは好まずフローリングを好む傾向にあるのも一つの豆知識です。

リノベ/フルリフォームの費用/相場と悪質なリノベ業者の増加

リノベの相場は700万から2000万まで選ぶ商材次第で大きく変わります。
また、壁も全て解体するかどうかでも変わるので、リノベで費用が大きく変わる大きな要素は次の三つ

  • 解体する箇所の量
  • 選ぶ商材の金額
  • 部屋の広さとマンションの環境(管理会社の規約など)

基本的にマンションは日曜日と祝日に工事ができない点と、工事の時間が9時から17時というのが特徴です。
工事の後期が伸びるのが特徴で、養生する量もマンションによって全く違います。

実施に某マンションでは、養生を毎日エレベーターで外さないといけない、廊下も毎日張り替える必要があると、これだけでも手間賃は大きく変わります。

工事をしてて思ったリノベのメリット・デメリット

中古マンションをリノベして、Panasonicのウスイータを使いました
工事前と工事後の雰囲気

リノベのメリットは雰囲気が大きく変わる点と、間取りを自由に触ることができるという点が非常に良い点があります。
しかし、費用が高額になりがちなので費用の面でしんどい部分があります。

しかし、大きなデメリットはそこではなく工事業者の能力で仕上がりが大きく変わるという点が一番大切です。
図面やデザイン、職人の技術力、工務店管理力、全ての総合的要素が問われますので、リノベやフルリフォームは大きな工事で解体も必須なので、工事業者選びが難しい工事です。

個人的に感じたリノベのデメリットは、解体してから見つかることが多く、この部分は打ち合わせの際に選んだ希望部分と違う商品に変更しなければならない、という点がどうしても出てくる点です。

また、床を解体してしまうと、ウスイータを使うメリットはほとんどなくなってしまうため、その場合は他のダイケンのフローリングを使う場合が多いと下請けで工事をする際に感じました。

また、工事をしていて、解体している際に臨機応変に対応しなければならない場面があるので、その点が最初と思っていた通りにならないとお客さんがおっしゃられる事が稀にあり、これは僕たち工事業者が打ち合わせしているのと、営業さんが打ち合わせして僕たちに工事を下請けとして依頼しているパターンで全く異なっています。

この点がリノベの工事をしていく上で、注意するデメリットで、どうしても営業がメインの方が打ち合わせで全てを決めてしまうような会社さんは何か問題が起きるというのがリノベ/リフォーム業界あるあるです。

ウスイータのデメリット

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【大工目線】工事して分かったウスイータのデメリット5選 中古マンションのフルリフォームをしていると必ずと言ってもいいほど、ウスイータを使用する機会が多く上貼りでフローリングの上から貼る工事をすることがあります。 しかし、全てをウスイータで施行するのはデメリットが多いケースもあって正解はありません。 実際に前回、中古マンションの現調をした結果ウスイータが使えないという状況もありました。

実際に工事をして感じたことは、ウスイータという材料は使う場所を選ぶ商品だなと感じました。
規約の厳しいマンションや、中古マンションでは抜群の力を発揮する商材ではあるのですが、次のデメリットがあります。

  1. 通常のフローリングより値段が高い
  2. 仕上がりは下地の影響を受けやすい
  3. 耐用年数はまだデータが少ない

詳細は上記の記事に書いていますので、よければご覧ください。

僕のオススメはコスパ最強!内装工事は照明を変えること

僕個人的には、照明を変更することがコスパともにリノベの成功する一つの要因になると思っています。
実際にこの写真は僕が工事させてもらった現場ですが、大きく変えた箇所は

  • キッチンカウンター
  • 照明ダクトレール スポットライト
  • クロス

この3つだけでした。
この現場はたまたま、床のデザインがすでに良い現場だったので良かったのですが、基本的には床の雰囲気を変えることをお勧めしています。

締め:中古マンションのフルリフォーム/リノベーション工事は手抜き工事が多い

最後の締めにはなりますが、今後とも当社も技術の向上と、新たな知識は随時、勉強しなければいけませんね。
また、リフォーム・リノベーションは難しい工事なので必ず信頼できる業者に相談してください。

当社は大阪市都島区の土井工務店と言いますが、基本的に、安すぎるリノベーション工事は全てお断りしています。
また、床の工事は専門性が高く金額が安いとどうしても部分的に費用を抑えなければいけないというジレンマが嫌なので。お付き合いのあるハウスメーカーや某大手企業やご知り合いのかたが基本的に僕たちにどうしても床の工事をして欲一応依頼があります。

その理由は下記に記載しています。

また、手抜き工事が起こりうる原因については、僕の現場経験から包み隠さず下記に記載していますので、リフォーム、リノベーションを考えている方は一読ください。

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【工務店が解説】工事が下手な業者と手抜き工事が起きる理由 近年、手抜き工事や違法建築が注目されるのと同時に当たり前のように現場では多少の手抜き工事や、コスト削減が行われている令和時代。

また、最近は不思議なことに遠方の地域からの床の工事の依頼が増えてきました。
当社はエリアは問わず工事をしていますが、やはりどこのエリアでも共通しているのが大工もどきのような床工事が多いなと思いました。

結果的にそんなフローリングの上にウスイータを貼ってとりあえず安い業者に頼んだから、そんなことになるのだろうなと個人的に思うことなので皆さんも業者選びは注意してください!
まあ、わからないことや床の工事に関しては気軽にご相談ください。

それでは、最後になりましたが皆様が少しでも素敵な時間をお家で過ごせるよう願っております。
何か質問や相談等があれば、費用等はいただいておりませんので、気軽にご連絡ください。
それでは時間を大切に良い一日を。

土井工務店 代表 土井健史

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ウスイータ ホワイトオーク柄 施工写真です。

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