【】屋根を自分でDIYする危険性と雨漏れについて

こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
大阪市都島区でリフォームリノベーション専門店と土地建物の買取/再生の事業をしています。
DIYブームが到来して以降、インターネットやGoogleで屋根・修理・DIYといった検索、修理する方法が増えている一方で屋根から落ちる人もいる中、本当に素人でも屋根を修理できるのか?DIYができるのか?といった質問がありました。
結論から言うと、素人でも屋根を修理・DIYできる場合があります。
しかし、高さのあまり最初は足がすくんで動けないといった人が多いので、基本的に僕はおすすめしません。
イメージで言うと、カイジの鉄鋼渡りのようなイメージです。
また、屋根も登りやすい屋根と、登ると危ない屋根があり、屋根に登り慣れている僕でも足場無しでは登らない屋根が6つあります。
- 勾配がきつい屋根
- 塗装のハゲまくっているスレート屋根
- 金属サイディングの屋根
- 滑りまくる洋瓦
- 下地がボロボロで足が抜けそうな屋根
- THE日本建築といった感じの瓦の屋根
基本的にこの6つの屋根に当てはまる人はそもそも自分で登るといった発想はやめてほしいですし、自分で登る危険性が高く、落ちる人が多いんですね。

一般社団法人 全国建設業労災互助会 参照
見ての通り、転落事故は減少傾向にあるものの建設業のプロでも転落している事実がある。
また、近年でも約5000件の転落事故があった事実は月で計算すると、417件。
1日で計算すると、13件転落事故が起きているという事実があるんですよね。
屋根をDIYしようとする人がいるが、基本的に屋根を直す際は足場を立てるのが普通で、足場を立てない場合でも梯子を使って屋根に登る。
また、屋根から落ちた場合、平家の屋根2階でも足を骨折する場合多く、初心者の方などは屋根の上に登ると足がすくんで動けないといった状況が多いのが正直な感想です。
それでもDIYが気になる方は、もし素人が屋根をDIYするなら?と言ったテーマで今回はお話ししましょう。
素人でも修理できる屋根とは?
素人が修理できる屋根の条件は最低限の安全性が求められるということ。
そのためには下記の条件が必須。
- 勾配が緩い
- 平家である
- 梯子を登る際にもう1人の補助がある
上記のような諸々の条件が加われば、素人でも少しだけ安全にDIYできる屋根です。
さて、こんな好条件の家はあるのだろうか?少なくとも土地が広く大きな家でないと正直厳しい。
上記のような条件では、自分で屋根の修理ができるというのは、そもそも土地が広い一軒家の地方つまり田舎になってくる。
ちなみに都心部では土地面積が狭い家が多く、建蔽率や容積率の関係から狭い土地に縦長の3階の家などがあり、勾配がきつい場合が多い。
皆さんは自分の家の上で、塗装や屋根の修理をこのような状況でできますか?
ちなみに筆者の僕も3階以上の屋根を登ることは基本的におすすめしないし、僕も足場なしでは登りたくないのが本音です。
自分が素人でDIYする場合の条件
例えばですが、自分が素人で屋根の修理をDIYするとしたらどのような作業ならするのでしょうか?
結論から言うと、僕はコーキングのみと考えています。
基本的に屋根の上では、身動きがとりにくくなるので屋根の上で作業すると言うのは難しくなります。
もちろんプロでも難しくなるので初心者はもっと難しいと考えられますので、素人のDIYで屋根の上に上がると作業できない可能性は高くなります。
ヘルメットをつけてやる、ハーネスをつけてやればいける、そう言う問題ではなく素人がフルハーネスをつけたら身動きなんて取れないし、ろくな事はありません。
結論、僕が初めて登るとしても平屋でなお、勾配の緩い屋根のみとするので、対策をしたから登れると言う考えではなく、屋根の状況DIYできるのかと言う判断するものです。
素人が登ってはいけない職人でも落ちる屋根
冒頭に述べたものとは、異なり僕が個人的に訪問販売の時代から絶対に登らない屋根は下記の通りです。
- 勾配のきつい屋根
- 3階以上の屋根
- 金属屋根
- 塗装が剥げて苔だらけのスレート屋根
- 塗装が落ちて滑る洋瓦
- 梯子が掛けにくい家
- 梯子の角度が直角でないと、二連梯子がかけられないような家
上記の条件は命を失う危険性が高く、屋根の上が滑りやすいんですね。
基本的に上記の条件の屋根は絶対に職人でも普通の靴では登らないし、足場に加えて屋根足場が欲しい場合も多いのが正直な意見です。
僕自身が太陽光の点検などで屋根に登る機会が多かったので、時々問題になったのが二連梯子が屋根にのぼっている際に倒れてしまうといったこともあったので、登る際は樋にゴムバンドを引っ掛ける工夫などもおすすめします。
個人的には電線のケーブルなどを樋に巻き付けると便利などでおすすめです。
やはりDIYを考えるのであれば、平屋というのは絶対条件ではないのかな?なんて思いました。
自分で屋根のDIY・修理・点検をするのに必要な道具
用途によって必要な道具は変わりますが、最低限自分でDIYできるだろうと考えられるのは、コーキングぐらいだと思いますが、屋根の工事をする際の基本セットや必要なものを書いておきます。
- 作業靴
- 梯子または二連梯子
- 腰袋
- カッター
- コーキング材
- コーキング用のヘラ
- 土嚢袋
- バール
- ハンマー
ちなみに塗装は基本的に自分でするべきでないので、ここには書きませんが、屋根の状態をチェックするには二連梯子などを使って、自分の目で確認するかドローンを伸ばすかの二択になります。
ちなみに屋根の塗装や板金作業などは、足場無しでは屋根から落ちる確率が大幅に増加するので、自分で屋根の上を足場無しでDIYするのはやめてください。
余談ですが、素人の方の塗装も足場がない場合は、下地調整をするのが難しくなります。
というより、高圧洗浄をすると屋根の上はさらに滑ります。
締め:やばい雨漏れは素人では直せない、自分でするのは時間の無駄
本当にやばい雨漏れというのは発見が非常に難しく素人では正直判断できません。
見つけたとしても、具体的にいうと板金の加工が必要になった場合は板金屋さん、屋根の部分補修は屋根屋さんあまりにも大きな目地や隙間は市販のコーキングではなくコーキング屋さんに依頼し、専門のコーキングを使って補修をします。
本物のコーキング屋さんというのはコーキングを混ぜて作って適切な量をきれいに打ちます。
また、コーキングにも変性やシリコンとありますが、外回りの修理・DIYをする場合は変性のコーキングを使ってくださいね。
一般の方でも屋根をDIYで直せるというのは、正直僕らから見てなかなか諸刃の剣だと感じました。
屋根から落ちて怪我した場合、当然その間は働くことができませんし、かえって費用が高くつく場合もあります。
個人的には、DIYの動画はいいことですが、危ない箇所の動画はYouTubeやSNSの普及によって余計に誰でもできると勘違いしているように思います。

一般の方がDIYをするリスクやかえって費用が高くなるリスクについて記載しています。
怪我や損をしないためにもぜひ一読しておいてください。
DIYすることによって逆に雨漏れを引き起こす

屋根には基本的にしてはいけないルールがあります。
- 瓦の屋根や板金、水切りなど、コーキングしてはいけない箇所
- ビスを打っては受けない箇所
- 穴を塞いではいけない箇所
- 変に触って勾配を悪くするケース
屋根にはかなりの専門知識と施工にはリフォームと新築では違う知識が必要であったりするので、とりあえずコーキングして穴を塞ぐと言う考えはやめてくださいね。
雨漏れしてしまうと取り返しのつかないことになりますから。
締め:屋根の仕事で上手い人は基本的に忙しい
屋根の工事ができる職人は基本的に忙しいし、予定が埋まっているのが普通です。
逆にすぐに動けるという屋根の職人はあまりいないのが現状です。
また、雨の日に屋根は作業できないので屋根専門の人間はどうしても普通の職人より単価の高い傾向にありますし、他の人ができないからと言う専門性の高い仕事になるんですよね。
ですが、それを逆手に屋根の作業ができないのに被災地や災害のあった地域で訪問販売をして、DIYのような工事をしている業者もいるのでそれは気をつけてください。

工事業者は様々ですが、危険な業者と付き合うとかえって雨漏れを起こす可能性もありますので、それだけは気をつけてください。
当社は大阪市都島区の会社ですが、よく悪質な屋根の手抜き工事や下手な工事、DIYをして雨漏れを起こしたと言うケースの後に、僕のところに相談が来るケースが多いので、それはかなり大変な作業になってかえって工事費用が高くなったり、僕達の工事期間や解体の手間賃も増えるため注意してください。
それでは、皆様が少しでも素敵な時間をお家で過ごせるよう願っております。
質問や相談等があれば、記事を読んでくれた方に費用等はいただいておりませんので、気軽にご連絡ください。
それでは時間を大切に良い一日を。
土井工務店 代表 土井健史
