ふみチャンネルのグループホームをリフォーム工事しました

大阪市都島区にある土井工務店代表の土井(@takeshidoi73)です。住宅と店舗に特化してリフォーム/リノベーション専門店を経営しております。

先日、ふみチャンネルが経営している大阪市平野区にある合同会社フレーバー様のグループホーム2号店の店舗リフォーム工事をしました。

内容は外部の階段部分をフラットに左官して欲しいと言う要望と、手すりを外部に1セットと内部に内装用の手すりを付けて欲しいというリフォーム工事の内容でした。
工事する前の状態の写真がこちら

築年数で言うと、築40年前後ですが丁寧にメンテナンスやリフォームをしておけばまだまだ住み続けられるお家です。

ですが、グループホームに住まわれる方は何らかの理由や障害を持っている方が多いので、その方が住んでも困らないようなお家にリフォームする必要があります。

実際に日本のお家でリフォームをこまめにしているお家は、70年以上経っていても住み続けられるようなお家があるので、そのような家をリフォームしてグループホームとして利用しているケースが最近多く見られます。

今回は家が密集している地域でちょっと特殊な私有地の道路がある大阪市平野区でのリフォーム工事。

近隣住民の方も当社が左官工事中で近隣の方々にご迷惑をおかけしているにも関わらず、左官工事用のモルタルを練っている時でも優しく声をかけてくれる方が多いと言う印象でした。

実際にグループホームを開業するに至って、工事で課題となる点は次の3つ

  1. 消防関連(防災の工事)
  2. 建築基準法(防火、間取り、安全面)検査済証、ない場合は建築士等の適合証明が必要
  3. 利用者さんの要望や居心地

この3つが大きいのではないでしょうか?
特に費用が高くつくのは個人的には防災関連の工事だと思います。

また、今回の場合では当社がリフォーム工事を行いましたが、検査済証が無いお家だったため、適合証明を取得するために一級建築士さんを紹介することもあり、工事でかなり苦労されていましたね

では、今回は左官工事と手すりを取り付けた工事内容及び、このグループホームを作った本人から聞いたふみちゃんの思いについてお話したいと思います。

目次

世界最大級の福祉経営者インフルエンサーふみちゃんねる

体重200kg越えの福祉経営者であり、ふみチャンネルtiktokでフォロワーが現在14.9万人いるような有名なインフルエンサーです。

出身は大阪の平野区ということもあり、筆者も大阪出身の柔道家ということもあってお互いに柔道関係で知っているような関係性でした。
実際に柔道では、彼自身も近畿大会に出場するような実績もあり、決して弱い選手ではなく柔道を真面目にやってきたような選手でした。

そんな彼が、約10年間近くサラリーマンとして福祉の会社で勤務し、独立したという流れです。
その際に2店舗目を出店する際に僕に店舗のリフォーム工事を依頼してくれました!

その際に彼に僕が聞いたのは、転落防止のために介護施設から手すりをつけて欲しいという依頼はあるが、階段をフラットにするようなリフォームは珍しくて、なぜ階段をフラットにするための左官工事するのか?と聞きました。

彼が回答したのは、「入居者さんに盲目の方がいる。その方が少しでも快適で安全に過ごして欲しいから階段は滑らないようにフラットで、手すりもつけて欲しい」こんな思いもあり、僕もなるべく創業の間もない会社のふみちゃんの負担にならないような費用で今回 手すりを取り付ける工事と左官の工事をさせていただきました。

リフォーム工事の内容

下記の写真は 完成ではなく捨てコンつまり下地になります。
正直言って今回の工事で一番大変だったのは、型枠を組んで足の踏み場を少しでも広げる作業をすることでした。

左官をする際には手順が複数あり、今回は量を入れて階段の幅増やしていく必要があったのでまずは捨てコンと言って、とりあえず木材で型枠を組んだところにモルタルを流し込むという作業を行いました。

モルタルというのは、セメントと砂を2対1で混ぜた分量のものを言います。
ちなみにコンクリートは、セメントと砂とバラスを混ぜたものを言います。

今回はコンクリートでもよかったのですが、埋める量と下地に石があると言った点を踏まえて、モルタルを使用しました。
また、モルタルを金鏝仕上げしては表面がツルツルして滑る可能性があるので、はけで表面に加工を入れて滑りにくいようにしています

とても繊細な作業なので長年の経験と職人としての技術が必要となる作業ですが、正直このはけで表面を仕上げるのはそんなに難しくはありません。

このような流れで工事を行い、最終的には手すりを外部だけと思ったのですが、内装にも手すりをつけることになりましたw

上記の写真は手すりの下に27×90の木下地(ホワイトウッド)を使っています。
理由は上記の壁は下地が綿壁なのでビスが効かなくて固定が直接できないんですね。

本来であれば、手すりを取り付ける場所はコンパネのような下地がいいのですが、張り替えると費用がかなり高くつくので張り替えないで済む方法を模索した結果、このような方法を取りました。
そのため、壁下地はアンカーを入れて木工ボンドを使って取り付け、その後綿壁の上から手すりを取り付けています。

余談ですが、この木は化粧になったのでニスを塗って保護膜をつけています。
まるで高級な木材のようです。

最後に僕は福祉の経営に関して僕は完全な素人ですが、介護の会社をよく店舗内装及び看板とかのリフォームをさせてもらっています。

大阪市の大正区泉尾商店街近くで有名なライオン介護デイサービスさんとかの看板や内装のリフォーム(壁や床)を当社で工事をさせていただきました。

あわせて読みたい
【看板工事】大阪市大正区のライオンリハビリデイサービス様 大阪市都島区にある土井工務店代表の土井(@takeshidoi73)です。住宅と店舗に特化してリフォーム/リノベーション専門店を経営しております。大正区のライオンリハビリデ...

その際の記事がこちら!
今回のふみちゃんの工事及びライオン介護デイサービスさんの工事をさせてもらって共通しているのが、どうしても介護系は店舗経営をするにいたって、介護事業の法律、保健所の監査及び建築基準法、消防署の検査(防災)が厳しいんですね。

手すりの位置、スロープの位置、バリアフリー、トイレの広さ、空間の明るさ、換気、間取り、様々な法律やルールがあり、そのため工事費用も高くつくケースが多いんですね。

例で挙げると、今回のふみちゃんの外部の手すりは材料だけで6万円近くかかっていて、内装用の手すりの工事費用は全く違いますが、介護事業関連の工事費用が高くつくことがよくわかります。

また、日々のメンテナンスに水回り等がデイサービスなどは非常に高くつきます
使用頻度が一般家庭の何十倍しょっちゅう水漏れしていますから。

実際は上記の費用に加えて、職人の人件費や細かな材料代、ゴミ代、交通費などの諸経費も必要なので高くなることは初期投資として割り切っていく必要性があるのかな?と客観的に思えました。

そして、何よりもこれら全部を踏まえて、言えるのは障害者の方、高齢者の方が安全に暮らせるように僕ら工事業者は介護事業の実務ことは素人でも、事業所で働く方、利用者の方、様々な方の利便性および空間の感じ方を考えて、僕らは店舗リフォーム工事をしなければいけないなと感じました。

世の中のたくさんの人を救う介護事業関連の人たちの店舗運営が上手くいくことを願っております。

また、当社にできることがあれば、工事依頼・質問・依頼・相談等があれば、気軽にお問い合わせからご連絡ください。それでは時間を大切に良い一日を。

土井工務店 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

参考になった方はシェア宜しくお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次