大阪市都島区にある土井工務店代表の土井(@takeshidoi73)です。住宅と店舗に特化してリフォーム/リノベーション専門店を経営しております。
大正区のライオンリハビリデイサービスの看板工事の仕事をさせていただきました。
僕が初めて見た時に看板は雨漏れを起こしており、下地が湾曲してしまっている状態でしたので、看板を貼り替えるためにリフォームをさせていただきました。
今回の記事は下記について知ることができます。
看板の張り替え工事がどのような過程で出来上がるのか?
その材料がなぜ必要なのか?といったように看板工事で必要な工事項目
店舗リフォームで看板工事を考えている方、どのようにして看板工事ができるのか知りたい方にオススメの内容です。
ちなみに工事の工程及び内容は下記の通り。
- 看板解体工事(1日目−2日目)
- 看板下地調整とオーバーハングル装着(3日目)
- 看板下地造作工事コンパネ・ケイカル貼り(4日目)
- 軽天下地補修と軽天はり(5日目〜7日目)
- 看板屋さんの看板施工8日目
- 塗装と下地処理(9〜13日目)
- 足場と屋根板金取り付け(14日目)
- 屋根の板金及び目地をシール屋さんに依頼と清掃(15日目〜16日目)
また、看板のサイズは役横幅18m縦1.1mという超巨大看板でした。
ここまで大きい看板は珍しいので、工事が大変でしたが楽しく工事をさせていただきました。
ライオンの看板工事
ライオン様の看板工事
工期は約3週間で、現場は雨漏れと風害による破損や湾曲をしている状態でのリフォーム工事でした。
今回の工事は過去の台風による風害も見られたたため、火災保険の適用の工事となりました。
基本的に商店街の中などでない看板は雨ざらしになるため、大きな看板ほど宣伝効果はありますが。痛みやすく汚れやすいのも事実です。
看板解体工事(1日目−2日目)

店舗の営業時間、人通りの多いタイミングを避けて昼からの作業。
限られた時間の中で安全に気をつけながら解体工事を行ないました。
上記の写真では前回使用したコーキングの跡がありますが、両面ボンドもなく本当にパネル用のコーキングかどうか怪しい施工です。
これもスクレーパーやカッターなどで綺麗に撤去して、下地を整ええることになりました。
ちなみに今回は費用のかん毛もあり、この下地部分を完全に解体するわけではなく、コーキングや板金を撤去してから下地を整えて上からコンパネ12mmを貼っていく方法を取りました。
看板下地調整とオーバーハングル装着(3日目)
雨漏れ・風害などが原因で下地が湾曲していた看板下地。
また、この看板下地がコンパネを9mmを使用していたので余計に湾曲しやすいという部分もありましたが、何よりも前回の工事が手抜き行為ではないか?と思えるような悪質な部分が多々見られました。
具体的にいうと、両面テープの跡が明らかに少なかったり、コンパネをとめるビスの跡からビスの量が明らかに少ないといったことも工事をしていてわかりました。
また、オーバーハングルというのは水切りのようなもので、雨水が看板の下から中の方へ流れないようにするための板金の役物になります。
看板下地造作工事コンパネ(4日目)
今回の工事は解体後の完全な下地新設ではなく、解体は表の看板のみ。
そのためさらにその下地になるアルミパネルは残している状態で上からコンパネを12mmで貼っていく工事です。
前回の工事は僕が見たところ9mmを使っていた模様。
そのため工事をして雨漏れをしてからの湾曲も早かったのではないかと考えられますね。
また、ただコンパネを貼るという作業だけではなく看板を貼った時に湾曲が目立たないようにしておく必要があるため、下地をまっすぐにする調整も行いながらの作業となりました。
余談ですが、僕の師匠となる方は元祖大工のような人なので、下地には厳しいお方でしたので良い加減な工事をした前の業者にかなり怒っていました。
軽天下地補修と軽天・ケイカルはり(5日目〜7日目)

手抜き工事や下地が悪い状態だったので、下地を補強する場面が多かったので弊社チームの一人であるベテランの大工と一緒に工事を行いました。
面白い下地の補強をしていたので、参考までに記事をご覧ください。
看板屋さんの看板施工8日目

看板屋さんに看板を貼っていたただきました。
やはり新しい看板になると迫力がありますね!
ちなみにこれでも下地のアルミパネルを変えていないので、少しのジョイントの跡などは目立ちますね。
ですが、そこまで変えてしまうと莫大な費用と時間がかかりますので、屋外の看板ということもありこの方法を選択されました。
個人的には屋根部を丁寧に素晴らしい工事をしても経年劣化のしやすい立地でもありますので、10年以上持つような看板ではないと考えたので、アルミパネルの部分は撤去せずに上からコンパネを貼るといった選択をお客様に提案をしました。
結果的にお客様の納得のもと、費用を抑えて工事ができたのでお客様も喜んでいました!
余談ですが、ライオンさんのこのロゴは一部でバズっており、オスライオンなのにナース服を着ているライオンということで一部で評判がいいようです。w
塗装と下地処理(9〜13日目)

今回は晴れの日が少ないということもあり、塗装の乾きも遅く塗装工事に時間がかかりました。
塗装の工程は下記の通りで、塗装した場所はの起点です。
- パテで目地の下地をキレイにする
- ペーパーややすりを使って下地をキレイにする
- シーラーという接着剤で下塗りをする
- 白のペンキを塗る
足場と屋根板金取り付け(14日目)

屋根板金工事を足場を組んでしました。
L字につける工事でしたが、上からカバー工法をしなかった理由は現在の平板の上にカバー工事をすると、板金内で湿気が溜まると屋根やさんに教えてもらいました。
いつもであれば、屋根工事は自社で行うのですが細かい板金工事が必要であったため、本職の板金屋さんに来ていただきましたがやはり出来が違いましたね。
ちなみにですが、板金屋さんは某駅の公共行事などを手掛ける屋根屋さんなので、仕上がりがとても綺麗でした。
また、屋根屋さんのアドバイスから、L時の板金を使うことになりました。
屋根の吹き替えも考えましたが、お客様の費用を考えたっ結果、看板の下は家でもなくこの日当たりでは何十年と持つような看板ではないため、L時の板金で十分ではないか?とアドバイスをいただき、30万円以上費用を浮かすことができました。
屋根の板金及び目地をシール屋さんに依頼と清掃(15日目〜16日目)

屋根から漏れている可能性のあるハゼの部分と、目地や壁との境目などをシール屋さんに綺麗にコーキングを打っていただきました。
こちらもいつもであれば、簡単なコーキングは自社で行うのですが、雨漏れがひどく100%に近い工事をしたいという思いもあって、知人の職人さんに応援できていただきました。
もちろん安くしていただけましたw
また、実際にカッターで切れ目を入れると、水が出てくる部分もありどこで雨漏れしていたのかはっきりわかりました。
少し怖い部分はコーキング屋さんがいうには、マンションなどの一階は上の階から水が入って一階まで流れている可能性もあるので、その場合の補修はテナントを借りているオーナーと家主で非常に責任問題が難しいそうです。
看板の雨漏れの原因
この店舗は○ブンイレブンが居抜きというのが読者の皆さんは分かりますか?
居抜きでこの店舗に入って一度は改装工事をしているのですが、その際に下地を綺麗にしなかったのとその前の業者もいい加減だったようですね。
そう考えると、王手の扱う業者ですら手抜き工事をするのかと思った次第ですが、今回の水漏れの原因は次の3つ
- 屋根の板金の雨仕舞いの劣化
- つけていた証明の電気には雨仕舞いをしていない
- 板金の雨を防ぐための笠木、水切りがない点
あくまでも現場での判断にはなりますが、上記の3点は最低でもしておくべき工事ですね。
また、この建物の管理は某大手企業のハウスメーカーがおこなっていたようでしたが、前回の工事の下地も大手の会社がおこなっていたようです。
やはり、現場は大きな会社だから良いというわけではないようですね。
看板工事をして感じたこと
看板工事をして感じたのは特に下地で出来栄えの差が目立つ工事だなと素直に感じました。
また看板というものはお客さんのぱっと見の第一印象にもなるので、そのお店の第一印象つまり人でいう見た目になるのではないかな?と僕は思っています。
そのため、見た目をよくする工事を僕はリフォームといった形でさせていただいているので、手を抜くなんて許されないしこれからもお客様のためになるような工事を心がけていきます。
ちなみに今回、看板を作ってくれたのはデザインもしているTHE BETTER ENDのTERUさん!!いつもデザイン込みで看板を作ってくれるバーの店長なのですが、最高のデザインです。
皆様が少しでも素敵な時間をお家で過ごせるよう願っております。
質問・依頼・相談等があれば、気軽にご連絡ください。
それでは時間を大切に良い一日を。
土井工務店