教えて工務店!リフォームの手抜き工事に気づいたらどうしたらいいですか?

こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
工務店として仕事をしていると、どうしても手抜き工事の現場を他社で見かけることがあります。
特に多いのが、ハウスメーカーの下請けや訪問販売の下請けの現場に多く見られ、安い仕事を繰り返し行っているそのような印象が受けられます。

近年、材料代の高騰や職人の減少によってお客様の工事負担額は増加する一方で工事金額を安く見せるために、手抜き工事をするような業者が増加しています。
僕が考える手抜き工事の原因は次の記事に記載しています。



しかし、これはあくまでも僕の意見です。
今回は”手抜き工事に気づいたらどうしたらいいか?”・”どうすれば手抜き工事を防げるのか?”について客観的に答えていきたいと思います。

目次

そもそもなぜリフォームをする必要があるのか?

リフォームは家の寿命を延ばすためだけではなく、快適な生活のためにも重要です。
実際問題、お家の経年劣化により、構造の安全性(耐震性、断熱性)及び設備が古くなって効率が落ちたりします。

また、家族構成の変化、ライフスタイルの変化に対応するためにもリフォームは必要です。
例えば、子どもが成長して部屋が必要になったり、エネルギー効率の高い設備への更新が求められたりする場合です。
これらを解決するためには、引越しをするか、家をリフォームまたはリノベーションをはする必要があるので、決して簡単ではありません。

リフォームの重要性と期待

リフォームは住宅の価値を維持し、快適な生活環境を提供する重要な工程です。
家はただの建物ではなく、家族が時間を過ごし、思い出を作る場所です。

そのため、リフォームは安全性の向上、機能性の強化、そして空間の美しさ子育て生活の質を向上させます。
期待する効果は人それぞれですが、新たな生活スタイルの実現、エネルギー効率の向上、住環境の快適性の向上などが挙げられ、住宅の価値を維持したり向上させたり、将来的な販売価格を上げる役割も担います。

実際に家の売却をする際にもリフォームやリノベーションをしている家とでは、住宅やマンションの価値も全く違います。

リフォームにおける手抜き工事の問題とリスク

手抜き工事はリフォームの品質を大幅に低下させ、家の構造や安全性が著しく低い可能性があります。
問題は小さな美観の欠陥から、構造的な欠陥まで幅広く、中には危険な状態をまた、絶縁材の不足や適切でない配管工事は家の雨漏れやリスクを上昇させます。

手抜き工事を防ぐには、費用はもちろんですが、何よりも信頼できる業者による探すことで、手抜き工事で防ぐ!これが僕たち工務店から見た最善の方法です。

手抜き工事の特徴とその見つけ方

手抜き工事の特徴は、材料の質が低い、施工方法が不適切、安全基準が無視されることです。
それを見つける方法は次の通り。
まず、工事の過程を頻繁にチェック、使用する材料が約束されたものと違うか確認し、施工後の外観や仕上げについても留意します。

僕たち工務店は工事をしている最中にどうしても変更点は出てきます。
その際に工事の内容について改めて話があるかどうか?こういった点の説明があるかどうかも重要です。

また、不自然な傾斜、ゆがみ、割れ、雨漏りなどがあれば、それは手抜き工事の可能性を示しています。
最後に、完了検査をすることも重要です。
では一般的な手抜き工事についてお話しましょう!

一般的な手抜き工事の概要と特徴


手抜き工事とは、コストや時間を削減するために施工基準を満たさない工事のことを指します。
主な特徴としては、低品質な材料の使用、適切な施工手順の無視、安全規定の遵守の欠如等が挙げられます。

これらは構造の強度や耐久性を損ない、将来的に問題が発生する原因となる。
また、見た目の仕上がりに問題がある場合や、工事が予定より早く終わった場合も手抜きの可能性があります。

専門家が見た手抜き工事の具体例

手抜き工事には、たくさんの種類があります。
特に多いのが、壁や床の下地の手抜き工事ではないでしょうか?

なぜならば、下地というのは上に何か貼ってしまえば見えることがないというのが現状です。
実際問題、水道や電気でも工程を減らして手抜き工事をする業者は多いんですね。

水道では塩ビの配管を接続をする際に表面を磨かずにノリをつけて接続する。
電気では、アース線が必要なところをアース線が見えないと思い、設置しないといったことも普通にする業者がいます。

これらを防ぐには適正な価格で工事をしてくれて、自社で工事ができるような業者を探すしか方法はありません。
特に手抜き工事が多い業者には特徴があります

  1. 自社で工事ができない(下請けに丸投げ)
  2. 訪問販売の業者
  3. 点検商法の業者(左のリンクは点検商法の実態を記載)

全ての業者がこのようなことをするわけではありませんが、手抜き工事の多くはこのような業者が多いのが実態です。

自分でチェックするための基準と手順

工事箇所のチェックには次の基準と手順を推奨します。

1. 資材チェック:使用される資材が約束されたものと一致しているかを確認します。
2. 作業プロセス:施工の過程を観察し、工程表と一致するか確認します。
3. 仕上がり:工事後の外観、傾斜、ひび割れ、雨漏り等の異常がないか調べます。特に塗装やタイル仕上げ等は均一に仕上がっているか確認します。
4. 専門家の意見:最終的には専門家の意見を求め、安全基準が適切に満たされているかを確認します。疑問点があれば遠慮せずに施工者に質問しましょう。

手抜き工事を発見した時の対処法

手抜き工事を発見した時の対処法は以下の通りです。
1. 文書化:不適切な点を詳細に文書化し、可能であれば写真やビデオも撮影します。これは後の証拠となります。
2. 直接対話:施工者に問題を指摘し、解決策を求めます。礼儀正しく、しかしはっきりと主張します。
3. 専門家の意見:必要であれば、他の専門家に意見やアドバイスを求めます。
4. 法的対応:改善が見られない場合、法的なアドバイスを得るために弁護士に相談することも考えます。契約書や保証書は重要な資料ですので、保存しておきましょう。

手抜き工事を防ぐための予防策3選

信頼できる工務店の選び方


信頼できる工務店の選び方は以下の通りです。
1. 実績と評価:工務店の過去の施工実績や評価をチェックします。口コミやオンラインレビューも参考になります。
2. 対応の良さ:初回の問い合わせや面談で、丁寧かつ迅速な対応があるか確認します。
3. 透明性:見積もりや契約内容が分かりやすく、詳細に説明されているかを確認します。
4. 専門性:技術的な知識や認定資格を持っているか、または専門的なアドバイスが得られるかを評価します。
5. アフターサービス:保証期間や修理対応、メンテナンスの内容を確認します。

他にも、工務店が自社で工事ができるかどうか?という点も重要です。
実際問題、自社で工事ができない営業会社である場合が多く、営業会社の

リフォーム契約時の注意点

リフォーム契約時の注意点は次の通りです。
1. 詳細確認:契約書の中身をしっかりと読み、作業の内容、使用材料、費用などが明確に記されていることを確認します。不明な点は業者に問い合わせます。
2. 見積もり比較:複数の業者から見積もりを取り、比較検討します。価格だけでなく、提案内容やサービスも重視しましょう。
3. 認定資格:業者が必要な資格を保有していることを確認します。
4. 保証:工事後の保証内容と期間をチェックします。
5. 適正価格:相場を調べて適正価格を理解し、不適切な高額請求には注意します。契約は焦らず、十分な時間をかけて行うことが大切です。

定期的な点検とメンテナンスの重要性

定期的な点検とメンテナンスは、建物の安全性を確保し、長持ちさせるために不可欠です。
これにより、建物の構造体の状況、設備の機能、耐久性などを評価し、問題が発生した場合に早期に対処します。

この早期発見と対応は、将来的な大規模な修繕や交換を防ぐために重要です。また、メンテナンスを怠ると、建物の価値が下がり、売却時に不利益を被る可能性もあります。
定期的な点検とメンテナンスは、長期的な視点で見ると経済的にも有利となります。

締め:手抜き工事への対処と防止の要点の再確認

手抜き工事への対処と防止の要点を再確認しましょう。対処策としては、文書化、直接対話、専門家の意見の取得、法的対応を検討します。
予防策としては、信頼できる工務店の選択、契約書の確認、進行チェック、仕上がりの確認、専門家の意見の取得が重要です。

正確な情報収集と適切な対応は手抜き工事のリスクを最小限に抑えるために不可欠です。安心してリフォームを進めるために、これらの要点をしっかりと頭に入れましょう。

Q&Aコーナー 読者からのよくある質問とその回答

Q1: 手抜き工事を見つけたらどうすればいいですか?
A1: 手抜き工事を発見した場合は、まずは施工者に問題を指摘しましょう。具体的な不備を文書化し、修正や改善策を要求します。もし改善されない場合は、専門家の意見を求めたり、必要に応じて法的な対応を検討することも考えましょう。

Q2: 手抜き工事を防ぐために何をすればいいですか?
A2: 手抜き工事を防ぐためには、信頼できる工務店を選ぶことが重要です。
過去の実績や評判を調べ、口コミやオンラインレビューを参考にしましょう。
また、契約書の内容を詳細に確認し、施工の内容や費用、保証について明確な取り決めを見積もりに書いてもらい、定期的な点検と進捗チェックも忘れずに行い、施工の過程と仕上がりを確認しましょう。

Q3: 手抜き工事の兆候はどのように見つけますか?
A3: 手抜き工事の兆候にはいくつかのサインがあります。
施工後の外観に異常が見られる場合や、材料の質が低く見える場合は要注意です。
また、傾斜やひび割れ、雨漏りなども手抜き工事の兆候となる場合があります。不自然な工事の進行や急速な終了も疑わしい兆候です。

この記事を読んで皆さんはどうでしたか?
身近な方にこのような話はありませんでしたか?確かに業者でなければ分からないという人も多いのですが、本当にわからなければ悪質な工事をされたかもしれないという相談でも僕は乗っていますので、気軽に言ってください。
ブログのネタにさせていただければ、相談は無料ですので。

この記事を読んだ方のお役に立って、少しでも被害が減少することを願っております。
リフォーム39 運営責任者 株式会社store39 代表 土井健史

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