こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
先日、大阪市都島区の戸建ての人からの相談で屋根裏から光が漏れていると言う相談で屋根裏をクローゼットの点検口から現地調査することになりました。
すると、屋根裏から光が漏れていると同時に雨漏れがあったため、詳しい状況を調べるために屋根に登ることになりました。
屋根を登ると塗装がボロボロでこりゃダメだなといった状態で、前回の塗装から10年以上経過しているということが分かり、屋根の色的にもスレート屋根の塗料の防水が切れて雨漏れをしていました。
屋根がボロボロだったので直球でお客さんに早めに工事することを提案したところ、お客さんから家族と話し合って、土井さんに連絡したいと言われました。
では、実際にこの問題をどのように解決したのか?なぜこのような事態になっていたのか?についてお話しましょう。
なぜ雨漏れを発見できたのか?
雨漏れを発見した理由はこの家の奥さんでした。
この家には鳩小屋(階段収納の上の部屋)のような倉庫があり、そこの天窓から茶色いしみがあったのです。
8割型雨漏れかな?とすぐに思いました。
そもそもですが、屋根裏から光が漏れていると言う時点で怪しいのですが、実際は天窓の周りやシールが経年劣化で硬化し、水回りを防ぐ効果を失ってしまったのでしょう。
天窓はよく天窓周りのシールが切れて水漏れするのですが、これは何か怪しいと思い僕は点検を屋根裏から見ました。
屋根材を固定している金具のビス穴から雨漏れしていた
雨漏れ
皆さんは水漏れや雨漏れしているのがビスや釘が原因でなっていることを見たことありますか?
僕もこの屋根の雨漏れにはびっくりしてお客さんに正直に言いました。
ですが、ビスや釘を使って施工するのは間違いでは無いため、その上に貼るルーフィングが古くなっているのか、もしくは施工不良のどちらかだと考えられます。
ですが、今回の場合は、屋根材をとめる金具やビスからの水漏れが著しく目立っていたため、ここまでの雨漏れだと塗装ではで根本的には直らないため、2年間くらいでダメになるのではないかな?と伝えました。
その結果、お客さんが決めた工法はガルバリウムのカバー工法でしたが、実際は次のようなリフォーム方法があります。
工事内容:塗装かカバー工法かどちらにするべきか?
カバー工法の耐用年数は約20年から25年と言われており、既存のスレートの上にガルバリウム鋼板をカバー工法で設置することで施工できます。
屋根塗装では費用を抑えられ、既存のスレートを高圧洗浄した後に屋根にペンキを塗りますが、既存のスレートの状態にも左右されるため完璧とは言えません。
それぞれ短所と長所があるのでしょうが、決定的なことはカバー工法では傷んでいる屋根を下地にしてそのままカバー工法で覆ってしまうという事はよくあります。
ただ、僕は個人的な考えとしては、雨漏れをしている時点で下地をコーキングなどで丁寧に雨仕舞いしたとしても経年劣化には勝つことができないと考えてます。
また、屋根はお家の築年数が30年前後などであれば後何年住むか?ということを考えて、今後も何年も住むのであれば葺き替えか、25年のメーカー保証のある金属屋根、スレート屋根であればカバー工法することをお勧めしていますね。
屋根のカバー工法について
痛んでいる屋根の上(スレートやトタンなど)の上に木下地を作ってコンパネを貼り、防水シート(ルーフィングを)をはり、その上に新しい屋根材を貼っています。
これは新しい屋根材のガルバリウム鋼板が軽いというのもありますが、比較的に安価で屋根材が新しくなることもあって今注目されている施工方法の一つです。
個人的には20年先なんて新しいのがまた出ているでしょうし、僕はカバー工法でいいのでは?と思うことがほとんどです。
屋根塗装について
屋根のメンテナンスで良くあるのが、スレートの塗装です。
これをすることにより、禿げたスレートの塗膜が再生されるということで良く施行するお客さんが多い工事になります。
この屋根の塗装の目安は10年に一度と言われており、スレートの屋根は外壁塗装とセットでよく工事されているのを見かけます。
ただ、個人的には築40年など経っているスレートの屋根は湾曲しており、隙間だらけの屋根になっており、もちろん屋根裏から光が漏れており雨漏れしている屋根なので、その屋根に塗装はおすすめしていません。
そのため、築年数や今の屋根の状態を見て、塗装にしてもいいのか?というのを判断するべきじゃないかなと僕は思っています。
雨漏れの処理をどうするのか?
ビスをどうにか雨仕舞いをするのがベストなので、このお家は前回の時に雨仕舞いをしていなかったため、ビス穴から水が漏れてに違いないと判断しました。
実際に屋根に登って写真を撮影し、僕が雨漏れを発見した時のお話をさせていただきました。
実際問題、水漏れがやはり1番木を腐らせるので、腐った木は基本的には、建築では施工すると良くないとされておりますので、取り替えるとなったら解体もする必要があがって、建築費用が上がるし、後期も伸びる可能性はもちろんあります。
その上で屋根の塗装にするのか?ガルバリウムでカバー工法にするのか?屋根を葺き替えるのか?
お客さんに決めていただいた結果、大阪市都島区のお客さんは屋根の工事をスレートの上にガルバリウムを貼ってカバー工法で施工することに決めました。
締め:屋根裏から光が漏れているのは危険な可能性がある
今回のケースは屋根裏から光が漏れて、雨漏れをしていました。
全ての屋根が雨漏れしているとは言いませんが、基本的に既存の屋根から光が漏れるとは考えれません。
天窓がある家では基本的には光が入るし、全てが漏れているというわけではありません。
そのため実際に見てみないと何とも言えないというのが正直な感想で、見ないと僕達でもわからないので非常に専門性の高い工事になります。
当社は大阪市都島区の工務店ですが、関西だけでなく色んな地域で屋根の工事をすることがあるので分かりますが、基本的に同じ家というのは存在しないので、経験と感覚がものをいう世界になります。
新築と違いリフォームは専門性がかなり必要なので、職人次第で原因が分かる人と分からない人に分かれているので、相談する人にも注意してください。
それでは、皆様が少しでも素敵な時間をお家で過ごせるよう願っております。
質問や相談等があれば、記事を読んでくれた方に費用等はいただいておりませんので、気軽にご連絡ください。
それでは時間を大切に良い一日を。
土井工務店 代表 土井健史