こんにちは土井(@takeshidoi73)です
無料でお家の点検をしますよ!といった話を家の固定電話やインターホンが鳴ったことはないでしょうか?
結論から言うと、これは不安商法を使った点検商法と呼ばれる営業方法です。
もちろん点検商法をするのは営業マンで、現場に出たこともない営業がマニュアルによって”指摘箇所”といわれるお家の傷んでいる部分を指摘し、お客さんに屋根を変えた方がいい、風呂が傷んでる、外壁が痛んでいる、シロアリがいる、木が腐っている、といってお客さんの不安を煽り、仕事を契約するように促すことから点検商法を言われます。
近年増えているのが、太陽光の点検、給湯器(エコキュート、電気温水器、ガスの給湯器)、屋根の点検、水回りの点検、シロアリ点検、床下の除湿、といった営業をする点検商法が増加しており、建築業界では訪問販売ともいいます。
- 太陽光の点検
- 給湯器(エコキュート、電気温水器、ガスの給湯器)
- 屋根の点検
- 水回りの点検
- シロアリ点検
- 床下の除湿
僕自身もこういった点検商法の元販売員でした。
ちなみにですが、僕は現場出身のため、本当にリフォームするべきだと思った場所しか指摘しないし、自分の仕事に誇りを持っていたんですけど、実際の訪問販売の営業とは”誇り”など必要ないのが現実です。
悪質であろうと、必要なのは”数字(お金)”のみ。
仕事をもらうためなら手段を選ばない営業が多いので、悪質な点検商法や営業が増加しています
僕の信念としては、仕事は”感謝し、感謝されるもの”という理念があるため、数字やお金優先の手段を選ばない営業が肌に合わず退社したという経歴があります。
上記の悪徳な営業(点検商法)にあわないためにも、僕の訪問販売や点検商法の経験を全て話すため、当サイトを教科書にしてください。
点検商法の手口や方法、なぜ家の電話番号を知っているのか?
初めに点検商法には入り口が4つある。
その中でも飛び込み(初対面でいきなりインターホンを鳴らすこと)の営業以外が近年増え続けているのが現状です。
- 既存顧客に1年点検と言って訪問する営業
- 顧客名簿を購入し、電話でテレアポすること
- 飛び込みで無料で点検してあげるといった方法を取ること
- 他社の顧客名簿を買い、点検すること
上記のような営業を経験したことはありませんか?
無料だからといって、固定電話にかかってきた電話に出て営業をかけられたことは誰しもあると思う。
また、自分の電話番号がどこで漏れているのだろうか?と疑問を持っても仕方がないんですよね。
実際に僕たちは、電話番号を知らない間にたくさんの場所で書いているし、そこから他者に住所と電話番号をセットにして顧客情報を一人あたり1万円などで売る会社もありますから。
そういった会社から顧客名簿リストを買い、見込み客と呼ばれるお客さんの固定電話に片っ端から電話し営業をかけるのが訪問販売の方法で、営業トークとして用意されているのは次のようなパターンがあります。
- 1年に1回の点検の電話のご連絡です。
- 太陽光には点検義務があるので、無料で点検しております。
- 時には電力会社の名前を出し、グレーな営業をかける
- 電気代を聞いてから、給湯器の種類を聞いて給湯器に問題があるかもしれないという
なぜこのような営業電話で点検を受けるのだろうか?僕が点検を回った際にお客さんに聞くと、理由が3つあった。
- 無料であること
- 工事してくれた会社が倒産した
- 工事した会社が点検に来ないし、有料と言われた
では根本的な原因とは何だと思います?
それは工事した業者が責任を持たないといった業者が多く、一度工事すればそれでさよなら!という対応の会社が多いのが原因が多いんですよね。
特にインターネットで訪問販売の会社を見かけるし、大手企業でも無いのに中小企業が全国各地のエリアで工事をしている会社などはまさに営業会社だと僕は感じますよね。
点検商法の被害・トラブル事例の会話例や点検商法の営業トーク
こんにちは〇〇株式会社の山田です。とインターホンが鳴る、
(先日無料点検の電話があったので、無料ならいいかと思いお願いした会社だ。)
初めまして私、〇〇株式会社の山田と申します。
本日は太陽光の点検で訪問させていただきました!
よろしくお願いします!※名刺を渡す
(明るくていい感じの人だ、名刺にも大手企業のマークがついているので安心だ)
では、点検始める前に何点か聞きたいのですけど、今まで点検とかはされてことはありますか?
(工事した会社から連絡は無いし、点検なんて一度もない)
え?無いんですか?実は太陽光には点検義務があるんですけど、知っておられました?
(知らなかった、今回電話で無料で見てもらえてラッキーだ)
じゃあ、今回初めてということで丁寧に見てきますね!このドローンor梯子で見てきますね!
あ、そういえば今日は暑いですね!または、前は雨降ってたので今日は降らなくてラッキーですね。
※世間話をあえていれる
その後、このお家はもう築何年なんですか?
(もう築15年になる)この言葉の中には営業があらかじめ築年数を知っているのに聞く、お客さんに再確認させていることや情報収集していると言う意味がある。
じゃあ、築15年とかになるとお家傷んできたりして大変ですねー※目をそらしてさりげなく言う
この言葉にはお客さんがどれほどお家のことに対して、意識を持っているか確かめている。
返答1.そうなのよ!そろそろリフォームしないといけないと思って。
返答2.そうなん?お家のリフォームってどれくらいの期間でするの?
返答3.まあ、雨漏れしたらした時や
この中で個人的に1番訪問販売に引っかかりやすいのは、2なんですw
1はすでにリフォームを意識しているため、他者に見てもらって見積もりを取っている、もしくはお金がなくてしていないと言うパターンが多い。
3はそもそも穴が開こうと、水漏れが起きようとリフォームをする意思がないお客さんが多い。
※3が最終的には1番お金がかかるw
点検後、携帯の写真を見せて〇〇さんの家の太陽光いいやつ使ってますね!
15年経ってもこんな綺麗な状態ってすごいですよ!運がいいですね!などいって褒める。
(太陽光が今も綺麗で安心した。買ってよかった)
太陽光は全く問題ないですね!これ言うか迷ったんですけど、この写真見てください
屋根のこの部分なんですけど…….※ここから営業が始まる
(なんだろう屋根リフォームしてないし、何かあったのか?)
この屋根は〇〇と言って、割れているのわかりますか?
(わかる、割れてるよね)
今すぐ、水漏れするか?と言ったらするわけではないんですけど、放っておいたら水漏れにつながります。
なぜかというと、見てもらった通り屋根のこの部分がと言って説明する。

皆さんは上記なら、どのようにお役さんに指摘しますか?
これは本当に何か対処しなければ危ない状態です。
するべき工事内容は、高圧洗浄で汚れを落とし、屋根塗装を3回塗りするなどです。
正解などは複数あるので、答えはありませんがこの写真は屋根にコケが生えている状態です。
この日は雨で屋根の色が見えにくいのですが、屋根材(スレート屋根)の塗料が剥げているので、水を弾く表面の塗料がない状態であり、屋根材が吸収して水の逃げ場がなく湿気が抜けにくいためコケも生えます。
この危険性や屋根の状態を分かりやすくお客さんに伝え、これを放っておくと雨漏れといった原因になり、余分にお金がかかるので今のうちにリフォームした方がいい!と伝えるわけです。
ですが、僕のように親切な人ばかりではなく営業は数字が第一優先のため、少し欠けているだけでも、お客さんが屋根を登れないことを良いことに悪い!と指摘してきます。
屋根材がかけていることは悪いのは悪いのですが、余計な工事まで行うので金額が高くなったり、訪問販売の会社は自社で工事ができないため、下請けに丸投げしたりするのが多いのが訪問販売の手口です。
なぜ点検商法に引っかかるのか?
読者の皆さんは上記のような写真を見てしまったら落ち着いていられるでしょうか?
不安になりませんか?家の屋根がこんな状態になっているのだと。
あくまでも、訪問販売の営業マンは不安を煽ってきますが、上記のように屋根の定期的なメンテナンスや屋根塗装などのリフォーム(目安は10年に1度)をしていないことによって、本当に悪い場合が多いので結局、点検に来た業者に依頼することが多いのです。
リフォームすることは家を維持していくために、耐震性や寿命を伸ばすといった意味でも間違いなく良いことですが、依頼する業者を間違えると痛い目に遭います。
その対策として、被害を少しでも減らしたいという思いから、僕のサイトはリフォームの教科書を目指しているので、他の記事も一読してください。
点検商法で契約してしまった場合の相談場所
点検商法に引っ掛かってしまった場合、焦る必要はありませんし、契約をする前でもした後でも契約を解除できる場合が多くあります。
よくある言葉では、”クーリングオフ”訪問販売の場合は書面を受け取り契約した場合は8日以内に訪問販売の会社に解除の意思を伝えるだけでいけます。
※念のために書類を送付、または電話の場合は日付けと証拠を残しておきましょう。
その他にも相談場所が3つあります
- 国民生活センター
- 消費者センター
- リフォーム39(僕です)

国民生活センターの中に消費者センターがあるようなので、どちらから問い合わせても良いと思います。
僕が訪問販売の会社にいた頃は”消費者センター”に行かれたら終わりとよく聞いていたので、それが訪問販売の嫌がることではないででしょうか?
リフォーム39は僕なので、国に相談するのはしんどいとか、僕のファンだ!男前な顔が見たい!と言う方は僕に問い合わせてみてください。
本当に家をリフォームするべき場合の具体例
訪問販売を信じて良いのかと言う疑問がある方が多いと思いましたので、本当にリフォームするべき状態とはどう言う状態なのか?下にまとめてみました。
- 屋根が割れているのは部分補修もしくは差し替え
- 屋根の塗料が落ちている時(目安として前回の工事から10年前後)
- 外壁にチョーキング現象が起こっている時
- 外壁の目地のコーキング取れている時
- 風呂のシールが取れてきた時
- 部屋内の床が凹む時
- トイレ型番が古い、または水漏れ
- キッチンも同様に古い、または水漏れ
- 雨漏れしている時
- 樋が割れている時、ゴミが溜まって水の流れが悪い時
基本的に内装と外周りでは工事をする時期もまったく違いますので、交換時期については別記事で詳しく書きます。
それを参考にして見てください。
ただ、例外として手抜き工事や、下地が悪いところに無理やり工事した場合、安すぎる材料など、こういった要因がある場合は耐久年数が減りますので注意してください。
締め
この記事を読んで様々な感情を持たれたでしょう。
特に訪問販売の手口に引っかかってしまった経験がある方もいるかもしれません。
ですが、中にはこういった営業方法で良い工事をする業者も世の中にはたくさんありますので、全てが悪いといったわけではございません。
あくまでも、訪問販売=悪ではなく、悪質な訪問販売・手抜き工事=悪なのです。
ちなみにインターネット上にも怪しそうなサイトというか、自分達で工事は何もできないけど仕事は取ってくるような業者はたくさんあります。
訪問販売や点検商法は仕事が欲しいからしているだけであり、その企業が悪いわけではありません。
リフォーム39の記事を読んでいただきありがとうございました。
当サイトは”手抜き工事・悪質な訪問販売。違法建築”からお客さんを守るために、リフォームの教科書ブログになることを目指しています。
質問・依頼・相談等があれば、気軽にご連絡ください。
それでは時間を大切に良い一日を。
リフォーム39運営責任者 土井健史