こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
塗装の手抜き工事って2度塗りとか、塗料の安い材料を使えば安くなることが多い!って聞くけど実際どうなの?
という質問を職人に聞きました。
安い塗料なんていくらでもある!当たり前でしょ!
ペンキ屋さんも正直ですね、僕は元請の社長なんですが。
結果的にそこのペンキ屋さんを警戒することに決めたので、オッケーです。w
ちなみに下塗りにフィラーという接着剤を塗って、2回塗りは油性のペンキで一回塗って終わりとかめちゃくちゃ多いみたいですね。
- なぜ手抜き工事をするのか?
- 手抜き工事なんて見たらわかるんじゃないか?
- お客さんは塗装工事が早く終わることに何も思っていないのか?
こんな疑問もあったし、同時にその疑問に対して手抜き工事をした塗装工事はどうなるのか?
ではどうすれば真面目に職人が仕事をするのか?
もしくはその職人さんには依頼をしないと言う選択をするべきなのか?
工務店として経営している会社ならではの疑問に今回は答えていきたいと思います。
そして、未来で家の外壁や屋根の塗装を考えている人、築10年以降または前回の塗装から10年経ったと言う人にはおすすめの記事になるでしょう。
手抜き工事をした外壁塗装はどうなるのか?
具体的に言うと、塗装がすぐにめくれます。
パリパリにペンキが捲れるような感じで、剥がれていくようなイメージです。
ペンキが剥がれていく現象で考えられる原因は3つあります
- ペンキが乾いてないのに2度塗り3度塗りをした
- シーラーやフィラーといった下塗りを使っていない
- シリコン系のコーキングの上に塗装をした
こうったことが考えられ、手抜き工事をしてしまうとかえって手直し(工事のやり直し)をするので何回も現場に足を運んでしまい、結果的に赤字になるといったこともあるのに手抜き工事をする職人もいます。
この3種は特に手を抜く職人が多く、基本的に季節や天候によってペンキが乾くスピードが違うため、こういった背景もあるのを知っておくと、手抜き工事の対策になるかもしれないですね。
ちなみにシーラーというのは、下塗りで使う塗装がのりやすくなるような、ノリのような役割。
このシーラーを塗らずに塗装すると、後でポロポロペンキが剥がれるようなこともあるのでその点もご理解ください。
コーキングでクラックの補修をする際もコーキングの種類が大切。
シリコン系というゴム製の素材と、変性という上からペンキが乗る素材があり、シリコン系のコーキングを使用した場合は、コーキングが上から色が乗らないため塗装が上からできないという欠点があります。
ですが、変性のコーキングはシリコンより高いため、節約するためにシリコンを使う悪質な業者もいるようです。
ちなみに塗装の親方はシリコンが塗ってあるコーキングがあるとめちゃくちゃキレてますw
こういった知識も未然に手抜き工事を防ぐためにことも参考にしてください。
実際に友人が地元の工務店に塗装工事の見積もりをお願いしていたようですが、二回塗りなのに高いというわけの分からない見積もりでした。
その工務店は田舎の工務店のようですが、田舎の工務店ほど地域密着という言葉で単価が高いという傾向もありますし、田舎でブローカーのような会社があるのも事実です。
結論:手抜き工事をするのは職人の人間性次第
手抜き工事を全くしない人は本当にきちんとしてくれますが、基本的に塗装は上手い下手を除けば、養生さえできれば屋根塗装、外壁塗装などは塗るだけなら素人でも塗れます。
そのためペンキ屋さんになる!といった人は決して悪いふうに言うわけでは無いですが、過去にやんちゃな方が多いといったこともあり、丁寧な人と杜撰な人の両極端がはっきりしています。
また、職人が減っていると言われるご時世でもペンキ屋さんは常に人がいますので、元請けに金額を叩かれるといったことがよくあります。
また、人間性の良い人でもお金の事情で手抜き工事や材料を安くするしか無いといった状況が稀にあり、実際に塗装の費用のほとんどは人件費と材料費といったイメージで、正直いって請負金額もあまり高く無いのがペンキ屋さんあるあるでしょう。
もちろんトップクラスの人は別ですが、外壁塗装であれば一般の素人の方は基本的に工事の差はわからないですから。
手抜き工事はしていないけど、意味のあるかわからない工事
築30年以上のボロボロの屋根に塗装で綺麗になります!ということを言う業者もいます。
僕のお世話になっている公共工事などを手掛ける本職の屋根やさん曰く、
表面上で屋根が綺麗になるだけでほとんど意味がないし、下の防水シートがもっているからいけるだけや。
50代の女の人が化粧して10代みたいに基本的にならんやろ!それと一緒や。
女性の肌と屋根材のカラーベストを同じと思っているんですかね?
全国の女性を敵に回すような発言でした。w
上記のようなことを屋根やさんが言うため僕は下記のように質問しました。
ではスレート屋根(カラーベスト)に塗装する意味はないんですか?と聞いたところ
”築年数が経っていないスレートは塗装でいけるけど、表面が剥がれ切ってもろもろになってるようなスレートに色塗っても一緒!ペンキ屋が仕事欲しいだけ!考えてみ?80歳のおばあちゃんが化粧しても綺麗なるっていっても根本は下の部分やろ、まあ金属屋根とかはまた別やけど”
と言うことを屋根職人から教えられたのを聞いて、僕の中で腑に落ちました。
確かに下地ボロボロで屋根の上を歩くとバキバキ音のなるような下地やスレート、表面が捲れ上がって色が変色しているようなスレートに塗装してもなかなか効果があるのかと聞かれると、あと何十年持つとは言いづらいですよね。
上記の状態では、塗装をしても根本的に屋根の状態が良くなっているわけでは無いので、ずっとその家に住み続けるなら、葺き替えると費用が高いので、カバー工法で金属屋根の設置の方が良いです。
スレート屋根がボロボロの方は、次の記事を読んでみると面白いかもしれないですね。
基本的に屋根は何年に一回塗るのか?
基本的に塗装の塗り替え頻度は状態にもよりますが、10年に一回と言われています。
特に当てはまるのは外壁やスレート屋根を塗装する人が多いのが特徴です。
近年では和瓦や洋瓦などの塗装も増えており、屋根材を塗るといったことも当たり前になってきているようですね!
また、外壁のチョーキング現象などは表面の塗装がなく、粉をふいているような状態で防水機能が欠如しています。
そのため、外壁塗装は個人的には金属サイディングでは無い限り下記の工事を同時に行うことを推奨します。
- 足場を組む
- 外壁塗装
- 窓や冊子周りのコーキングの打ち替え
- 目地のコーキングの打ち替え
- ついでに屋根塗装
足場を組んだ際についてに同時に工事しておこうといったケースが多いようですが、基本的にこれは間違いではありません。
実際に全てのタイミングをずらしてしまうと、結果的に足場を何度も組むことがあるので、一緒にリフォーム工事をすることを推奨します。
ちなみに手抜き工事や不良工事のあったような屋根は冒頭で述べたとおり、すぐに塗料がパリパリになって捲れます。
悪質な会社がよく言うことは、”うちはオリジナル塗料を使っているので品質が良いんです”なんていう人もいるので、本当に気をつけてください。
基本的に関西では、日本ペイントか関西ペイントを使うペンキ屋さんが普通です。
※オリジナル塗料
業者または業者の取引先の会社が開発したペンキが多い。
日本ペイントや関西ペイントよりも1缶あたりの材料代が安いため、好んで使用させる工務店が多い。
お客さんにはうちはオリジナル塗料を使っていて、日本ペイントや関西ペイントのダメな部分を補っているなど言うことが多い。
手抜き工事に合わないための基本を記事にして書いています。
業者を探している方や、今後リフォームを考えている方は一読すべき記事です。
自社で工事ができて、高品質な工事ができる業者を探す、最後は信用する
そんな業者を皆さんも見つけてください。
余談ですが、関西の方や三重県、愛知県といった東海地方くらいまでなら弊社にも相談可能です。
リフォーム39の記事を読んでいただきありがとうございました。
当サイトは”手抜き工事・悪質な訪問販売・違法建築”からお客さんを守るために、リフォームの教科書ブログになることを目指しています。
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リフォーム39運営責任者 土井健史