エアコンの電気工事でも手抜き工事!?安けりゃいいってわけじゃない

エアコンコンセント電気工事

こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
先日、大工の師匠と堺市にある古いマンションの1階を内装リフォーム工事してきました。
廊下の床の下地が傷んでいたので、経年劣化には違いないのですが、解体してみると杜撰な下地工事を発見しました。
おそらく新築当時から何度も手が加えられ、どこかのタイミングで悪質な業者が床の下地リフォームをしたのではないでしょうか?

床リフォーム工事の記事はこちらです

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どうやらこの区分マンションを買った人は外国人の方のようですが、大阪の堺市の古いマンションも外国人の方が現金で買うパターンが増えてきていると感じています。
というよりは、現金でないと外国人の方なので住宅ローンが通らなくて、住宅ローンの審査の関係で難しいのではないでしょうか?

さて、本題に入ります。
今回は築40年のマンションリフォームの電気工事で勿体無い工事(不良工事)をしているな、と感じたので今回記事にすることを考えました。

この電気工事は王手企業の工事であれば手抜き工事と認定されますし、一発でやり直し確定です。
お客さんが工事費用が高くなるなら、その状態でもいい!手抜き工事と言わない!と言えば別ですが。

ちなみに筆者である僕は電気工事士2級の免許を持っています

一般住宅や小規模な店舗、事業所等の電圧600V以下で受電する場所の配線や電気設備

上記の条件であれば電気工事をすることが可能ですので、マンションのリフォームや戸建てのリフォームであれば基本的に電気工事をすることができます。

早速結論からいいますと、電気設備も古いという関係もあってブレーカーの数が少ないことが関係しています。」
これは古い建物によくあることなのですが、分電盤を新築当時から一度も変えていないといったお家もあり、今回がまさにその古い分電盤がありました。

特徴としては

  1. 見た目が茶色w
  2. 小ブレーカーが少なく6個ほどしかない。
  3. 建物自体が古い

特に古いマンションは子ブレーカーの増設する空きがないんですよね。
今回は分電盤を見る限りは2個ほど何も書いてない欄がありましたが、工事を受注した不動産屋さんは新しく電源をブレーカーから引っ張る気は無いようです。

古い建物や古いマンションではエアコンのコンセントと他の電源が一緒になっている場合が多く、電気は基本的に一度で使える容量が決まっているので、一つの子ブレーカーに対して電力の許容量を超えることが多いんですね。
一般的なブレーカーは 20A(電流)、一般家庭の電圧は100V(電圧)なので、一つの電気回路では電力(W)の許容量の計算は次のとおりになります。

許容電力W(使える電気の上限)=20A×100V=2000W


許容電力は2000Wとなります。
例えばですが、電子レンジが500Wの表示で1300Wほどあるので、一緒に使うとすぐブレーカーが落ちます。
エアコンの消費電力をアバウトにまとめてみました。
メーカーによって消費電力は違いますし、冷房・暖房や設定温度、風量でも変わるのであくまでも目安なことをご了承ください。

部屋の広さ消費電力最大消費電力
エアコン6畳400-500900-1400
エアコン10畳500-6001000-2000
エアコン18畳1500-19001600-3900
エアコン電力消費量

上記の表を見てどうでしょうか?
古いマンションでは、ブレーカーが少ないので一つのブレーカーに電力が集中するのでブレーカーが落ちやすいということがわかりますかね?

ブレーカーが落ちやすいといった場合、住んでいるのにも不便ですし、めちゃくちゃ古いお家とかはヒューズ式の子ブレーカーの家もまだあるようです。
ちなみにヒューズいうのはヒモみたいなものが切れる事によって電源が落ちます。

さて、今回は何を話したいか?というと、エアコン新設工事のためにコンセント増設をする時に分かった“不良工事”や工事金額を安く見せる業者の手抜き工事でよくあることをシェアしようと思います。

名付けて、“エアコン工事安けりゃいいってわけじゃない”って話。
早速ですが、下記のテーマでお話しましょう!

目次

エアコンの電源は単独回路が基本

古い分電盤

エアコンの電源の単独回路というのは、分電盤の子ブレーカーから新しく電線を新設し、電源を引っ張ってきて他の電気に電源を持って行かずにエアコンコンセントの電源だけに電気を使うといったことです。

昔の電気工事では基本ではなかったようですが、今の比較的新しいお家では電気を使う容量的にも単独の回路で行う事によってブレーカが落ちないように維持・使用することができます。

他の電源とエアコンコンセントが一緒になって電気を使っていると電気の使用電力が大きすぎるため、自動でブレーカーを落として線や電気器具などに問題が起きないようにしているんですね。そのため、
エアコンと部屋のコンセントの電源が一緒の家は、その部屋でエアコンをつけながらドライヤーを使うとブレーカーが落ちるといったことはよくあります。

ちなみに僕の実家は築40年超のマンションなので、まさにこれです。エレベーターが無くて、ブレーカーも少ないので増設したブレーカーが露出でついており、露出のブレーカーが、格好悪いです。

エアコンの取り付け工賃を安く見せる業者

基本的にエアコンの取り付け費用とは基本工事費+配管代+交通費
といった感じで約1.5万から2.5万円の間が工事費で、環境や状態によって差がありますが、これが相場です。

しかし、これで全てのエアコン工事を請け負っている時に僕は疑問に思うことがあります。
今回の場合ですとエアコンの電源コンセントがない状態です。

そのため子ブレーカーの増設が必要となってきますが、電源を分電盤からとる必要がありますがので、今回の電源を見るとブレーカーの空きがないため、露出で小ブレーカーの増設をするか、分電盤を取り替えるなどの工事が必要となってきます。

また、その場合は露出(電線が剥き出しやモール)でエアコン用の専用コンセントを持っていく場合に天井内で線が見えないようにしたいというときは、基本的に壁の中を通すので今回の場合でも天井をめくる必要が出てきます。

天井を捲るといっても全て剥がしていくようなイメージではなく、ポイントでクロスと天井の下地をめくって、電気屋さんがキャッチャーという道具を使って、天井内で配線を引っ張っていく作業となります。

今回の工事はクロス張り替えの工事もあります。
そのため、個人的には天井をめくり天井内で配線を隠蔽して、大工も現場にいるのでめくった天上の補修もできます。

お客さんの見積もり単価が上がってもコンセントのことを言ってあげるべきではないかな?なんて思いました。
もちろん僕たちは今回応援工事で現場に入って大工仕事なので、電気工事のことは何も言えません。

ちなみにこの隣の部屋のエアコンの電源は隣のエアコンの電源を一緒に使う予定なので、両方の部屋でエアコンをつけるとブレーカーは落ちるでしょう。

最後に時々、エアコンに引っ張る電源線も1.6のVAを使う業者までいます。
上記の意味は線の太さが1.6mmということですが、基本的に電源から引っ張る電線の太さは2mm以上が推奨されています。

なぜ1.6の2Cの電線を使って適当な工事をすると思いますか?
そっちの方が材料は安いし、車にいっぱい積んでいるからです。
まあ、業者あるあるですね、真似しないように!

工事代金が安いだけはお客様のためにならない

ここまでの記事を読んでどうでしょうか?

なかなか現場の方でない限り、理解するのは難しい内容にはなっていますが、私が言いたいのは安い工事が本当にお客さんにとって、今後ずっと住むのに正しいのか?ということです。

この堺市の古いマンションのお客さんはずっとエアコンが落ちることを気にして住むかもしれないし、改善する場合は分電盤のブレーカーから新しく電源を引っ張る必要があります。
そして、この工事をするときは、張り替えたばかりのクロスを捲る(必要もしくは露出配線のモール)必要も出てきます。

リフォーム工事の代金は安いに越したことはありませんが、業者としてはきちんとその旨をお客さんにわかりやすく説明してあげるのも役目ではないでしょうか?

余談ですが、近年ブローカーのような仕事だけ取ってきて職人に任せるような会社や個人が増えてきました。
共通して言えるのは、工事代金が安すぎるといったことです。
工事前に半金だけ請求して、工事中に手が回らなくなった場合、飛ぶなんてこともよくあります。

そのため、僕たち業者で言われていることは安すぎる業者は保証も無いし、怖い
工事の契約代金が安すぎるがゆえに、リフォーム工事に何かあった場合は利益が低い会社ですから、他の現場の保証なんてできませんから。

実際に書面では5年、8年、10年保証と書いているが実際は理由をつけて何もしない会社が増えています。
皆さんもお気をつけください。

余談ですが、某王手ハウスメーカーは30年保証と書いていましたが、リフォームを定期的にした場合のみとありました。
それは保証なのですかね?

今回のお家の場合のベストの工事

お客様が何を望むか?によって正直変わるとおもいます。
上記のような工事でも電源から引っ張ると今工事をしても、2万円高くなるならしなくてもいい!
という人もいれば、それならせっかくだし今後のことを考えて追加工事をしたいと言う人も多いでしょう。
逆に2万円も払うくらいなら、ブレーカーが落ちるのは気にしない!という方もいます。
正解はありませんが、電源が落ちることについては、隠さずに言ってあげるべきだと思います。

僕が推奨する工事はクロスも張り替えて、大工もいる前提であれば、エアコンの電源がない場合

  1. ブレーカーの交換または露出での増設
  2. エアコンコンセントを単独回路で引っ張る
  3. 天井の中で電気屋が隠蔽配線してコンセントへ持っていく
  4. 天井の開口を大工が補強して塞ぐ
  5. パテで開口を綺麗にして、クロスをはる

といったことをプラスα推奨していたかもしれませんね!
まあ、これもお客さん次第なので、全ては説明してあげることが大切。

リフォーム39の記事を読んでいただきありがとうございました。
当サイトは”手抜き工事・悪質な訪問販売・違法建築”からお客さんを守るために、リフォームの教科書になることを目指しています。

工事依頼・質問・依頼・相談等があれば、気軽にお問い合わせからご連絡ください。
それでは時間を大切に良い一日を。

リフォーム39運営責任者 土井健史

エアコンコンセント電気工事

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